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その夜、ハルカの元に1本のメールが届いた。
件名は、「あの子のことを知っている者です」。
中身には、驚くべきことが書かれていた。
「あなたたちが映した“彼女”は、20年前の白野高校に実在していた生徒です。
彼女は放送部に所属し、将来は映像の仕事がしたいと話していました。
けれど、文化祭前日に事故で亡くなってしまったのです。
──彼女の“夢”は、そこで止まってしまいました」
ハルカは息を呑んだ。
「あなたたちの動画を、きっと彼女は“続きを撮ってくれている”と思っているのかもしれません。
どうか、もし会えたら伝えてください。
“夢は叶ったよ”って──」
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