第1章 『 侵食 』 4話 。
※ アイジ視点 。
昼休み 。
いつもの仲間数人と教室の後ろで
談笑していた俺は 、ふと話の流れで 、
” あいつ ” の名前を聞いた 。
友1 . /
「 なぁアイジ 。最近さー 、
またあの陰キャと話してんの?
なんだっけカシワギ? 」
星名 . /
「 ん? …あぁ アタルか 」
友1 . /
「 あー!そうそう!柏木アタル! 」
星名 . /
「 あいつか …んーまぁちょっと
喋ったくらい? 」
友1 . /
「 ホントかよ?あいつさー
良い奴っちゃ良い奴だけど 、
変じゃね?最近 。 」
もう1人が笑いながら加わる 。
友2 . /
「 ってか元々おかしいじゃん 。
根暗だし 、なんかずーっと
誰か見てるし 。あいつとお前じゃ
釣り合わねーだろ 。アイジは
陽キャ筆頭なんだからさー 」
それを聞いて 、俺は少し笑った 。
星名 . /
「 はは …だ 、だよな! 」
一瞬 、笑いながらも表情が強ばった 。
口元は笑っているのに 、苦笑いのような
感じになった 。
俺は 、思い出していた 。
あの頃 ___ まだ互いに子供だった頃 、
自分からアタルに話しかけてた日々を 。
一緒にゲームして 、一緒にふざけて 、
アタルの天然っぽい優しさに笑って 、
素直に 「 アイジー! 」 って呼ばれて 。
それを全部 、自分から壊してしまった 。
中学に入ってから 、周囲の目を気にして 、
自然とアタルと距離を取るようになった 。
” 仕方ない ” と思った 。
” そういうもん ” だと思った 。
でも 、最近 。アタルの目が 、
昔とは違っていた 。まっすぐで 、
でもどこか ____ 重い 。
( なんか …あいつちょっとおかしい … )
一瞬そう思った 。でも次の瞬間 、
( いや 、あいつと俺はもう違う )
そう心の中で線を引いてしまった 。
( アイツはただの ” 過去の知り合い ” 。
それでいい 。 )
ただ _____ 彼は気づいていなかった 。
その笑い話をしていた昼休みの教室 、
少し離れた窓際の席に座っていた
アタルの存在に 。
ずっと 、
彼の会話を 、表情を 、目の動きを ___
観察していたことに 。
アタルの目が 、微かに細められる 。
柏木 . /
「 あぁ …やっぱアイジ …
僕のこと忘れたフリしてるんだ 」
視線の奥が 、冷たく歪んでいく 。
柏木 . /
「 …じゃあ 、
” 思い出させてあげるよ ” 。
僕のこと 、君が一番よく知ってたって
ね 。 」
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹 _____ 。
コメント
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もしかして…!?もうそろ本番にはいr…((殴
おーそえ!おーそえ!おーそえ!さんはいっ!おーそえ!おーそえ!