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((夕方。放課後の教室。静まり返った空間で、🐿️ハンがひとり机に突っ伏している))
🐿️「……やっぱり、俺ってズルいよな」
((ぽつりとこぼれる言葉。誰もいない教室に、重く響いた))
🐿️「リノヒョンが困る顔、わかってて近づいたのに。スンミンを揺さぶるのも、わかってたのに」
🐿️「それでも……少しでも、ヒョンの“心”に残ってるなら、期待してしまうんだよ」
((机に落ちる一滴。頬を伝って、机の上を濡らしていく))
((そのころ。帰り道。ひとり歩く🐶スンミン。制服の袖を握りしめながら、前を見つめている))
🐶「……あんなの、ずるいよ」
🐶「“答えられない”って……それ、俺に言うことじゃない」
🐶「でも……嫌いになれないんだよ、ヒョンのこと」
((信号待ちで足を止める。深呼吸ひとつ、空を見上げる))
🐶「俺じゃ、勝てないのかな……ヒョンの過去にも、ハンにも、自分の弱さにも」
🐶「……勝ちたいのに」
((信号が変わっても、すぐには歩き出せなかった))
((その夜。リノの部屋。明かりもつけず、ベッドに倒れ込む🐰))
🐰「……どうして、全部こじれちまうんだよ」
🐰「スンミンは、ちゃんと俺を見てくれてた。なのに俺は、どっかでまだ、ハンに縋ってた」
🐰「中途半端なまま、二人を傷つけた……最低だ」
((スマホを手に取る。🐿️と🐶の名前が並ぶトーク画面。どちらも未読のまま))
🐰「どっちにも、返せない」
🐰「……でも、もう逃げたくない」
((手が震えながらも、ゆっくりと文字を打ち始める))
📱🐰「明日、ちゃんと話したい。スンミンにも、ハンにも。俺の本音を聞いてほしい」