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移動させた出佐3です。題名変えてみました✌🏻
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
・🔞
・オメガバース
・佐鳥の家創造
・出水目線
「…え?佐鳥が休み?」「あぁ、今朝電話が来てな、風邪だからと…」「そうなんすか…」
ボーダーが終わり佐鳥と一緒に帰ろうと思って嵐山隊 隊室に行くと、今日は休みだと隊長の嵐山さんに伝えられる。おかしいな、そんなことおれ知らなかったんだけど。
「…すいません嵐山さん、佐鳥の住所分かります?おれお見舞い行きたいんですけど」「そうなのか、わかった。あ!じゃあこれ賢に届けてくれ、おれたちからって。この後全員用があるんだ…」
詳細を聞けば嵐山さんは妹と弟が風邪らしい、木虎ととっきーは受験が近いから勉強。じゃあおれが届けるしかないな、と思い預かる。
***
「…そういや、アイツが発情してるとこ見た事ねぇな」
佐鳥の家に行く最中、おれは考えていた。佐鳥はα、おれもα。だから付き合ってるだけ。佐鳥曰く、”α同士でヤるのはなんかさ、”ということらしい。よくわかんねー。
「…ん、ここか」
考え事をしていると佐鳥のアパートの前に着いた。アパートと言ってもそこそこ広そうだし綺麗だ。えーと、102号室って言ってたな。インターホンを鳴らすと、苦しそうな声でインターホン越しに佐鳥が返事をした。
『はい…佐鳥です…』「佐鳥ー?」『いッ…!ずみ、せんぱい…?!うそ、なんでいえ知ってんの…?』「嵐山さんから教えてもらったんだよ」
なんで恋人のおれが佐鳥の住所を知らないのか、それはいつもおれの家で会ってたから。本人が自分の家は嫌だ、と言うからだ。
「大丈夫か?熱何度あるんだよ」『さ、38…』「うぉ、マジか、高いじゃねぇか」『そ、だよ、うつしちゃやだから早くかえって…』
苦しそうに言ってくるけど、こちらだって心配なわけで。優しさを無下にされてる気分になっておれは開けてやろうと扉を叩いた。
「開けろてば〜」『やだ、って言って』「…あれ?鍵、開いてる」
ドアノブを捻ると、鍵が空いていた。不用心だなあ、と思いつつテンションが上がって入る。
「失礼すんぞぉ佐鳥〜!」
扉を開けるとぶわっ、とΩのフェロモンが鼻に入った。アイツ、まさか…と思いつつ、ずかずかと佐鳥の元へ近づく。
「佐鳥!てめー女連れこん、で…」「うぅ、だからダメだっていったのにぃ…せんぱいのばか…!」
布団にくるまり顔をぐずぐずにする佐鳥。あれ、女の姿見えねぇけど…
「おまえ、女は?」「はぁ…?」「ッ、あ…Ωの女いるからこんなにフェロモン充満してんだろうがよ…」
理性が飛びそうな自分を押さえ込み、佐鳥に問う。
「う、ちがうよ、せんぱいの鈍感!ばか!」「はぁ?!」
訳が分からないおれに対しそんな事を言ってくる佐鳥に少し腹が立った。うざいなこいつ…
「あ、おまえさては隠してんだな?どこいんだよ」「ちがくて!あぁもぉ!Ωのフェロモンが充満してるのは!おれがΩだからなの!!」「…はっ?」
驚きの言葉を薄紅色の唇から零す。は?なんて?いや、おまえ、α…
「どうせ信じてないんでしょ!はい証拠!」
ぴらっ、と出された一枚の紙に書かれているのは”佐鳥賢 Ω”というたった四文字だった。のに、そのたった四文字に興奮してるのは事実だった。
「…まじなの?」「…まじなんです」
未だに布団にくるまってる佐鳥をかっぴらいた目でみる。うそだろ、まじか、やばい、
「…興奮する」「…へ?いや、あの、せんぱいΩのフェロモンに強いんですよね…?」「どこ情報だよ」「よねやせんぱい情報です」「おまえ発情期のα手前によく他の男の名前出せたな?絶対犯す」「えちょ、あの、やめ」
***
「せんぱいのばかばか!余裕ないからって前戯無しでいれるばかがどこにいるんですかぁ!」
顔を火照らせて鼻をぐずぐずと鳴らす佐鳥。だからよ、その顔おれを煽ってるだけなんだって、いい加減学べよ。てか、慣らさんでも十分濡れてんじゃん。流石Ω。
「ここに居るぞ」「ふぇ、やだ〜!」「やだでいい。嫌いにならなかったら」「ぅ、嫌いになんてなれるわけ、」「ん、いー子、さすが佐鳥」「せんぱいずるいー!」「はいはい、そろそろ挿れるぞ」
平然を装っていても、内心は今すぐ佐鳥のうなじを噛みたいという気持ちでいっぱいだ。コイツをおれから離れられないようにしたい、見せつけてやりたい…独占欲がわんさか溢れだしてくる。
「あ…っ、う、せんぱい、はやく、きて、?おれ、おなかの奥、どくどくする、ぅ♡かりゃ、♡♡」
眼をハートにして訴えかけてくる佐鳥のその顔は、もう立派なΩだった。柚宇さんで見たことある。ヤっては無い。つまり、童貞。
「…わぁったよ、」「あ”、きた、あ♡」「ぁ、おい、ゆるめ…」「せんぱいの、♡せんぱいのきもちぃ”♡♡」「ぐ、ぅ…」「ね、せんぱい、もっと、もっと♡」
佐鳥は首を守ってるチョーカーを外して首を晒した。なに考えてんだよこいつは。
「やめ、さとり、!」「かん、で♡」「は…?」「ね、かんで、かんで、♡つがい、なって♡」
首元の一番強いフェロモンにあてられ、頭がくらくらする。噛みたい、噛みたいというαの本能が疼いて、頭を埋める。
「正気か、?!」「うん、そぉ、♡おねがい、なろ、?なってぇ♡」
噛みたい。
「こら、しめんな!」
噛みたい、噛みたい、噛みたい…
「はやく、はやく♡」
噛んで、おまえはおれのものって見せつけてやりたい。
「…後悔しても知らねぇぞ…!!」
***
「せんぱい、おはよ…」「…こら、せんぱいじゃねーだろ?」「あ…えと、こうへい、さん?」「…せーかい」
起きてきた佐鳥の頭をわしゃわしゃと撫でる。あの後結局佐鳥のうなじに噛み付いた。で、おれらはもう番。ちょっと小っ恥ずかしい。
「…あ、そういや佐鳥、風邪は?」「…発情期なの、風邪って偽ってただけ、」
ギリギリ料理が出来るレベルのおれは、朝ごはんを作る。そして佐鳥の目の前に朝から重いものはダメだろうと、ハムエッグを差し出した。喜んで食べる佐鳥に愛しさが湧く。
「…ど?」「おいしい!」「ふは、あんがと…って、時間大丈夫か?今日広報だろ」「…あ!そうだ!やばやば…」「…送ってやる」「わぁ〜公平さんいけめーん!」「知ってる」「わはー」
死ぬまで離してやんねぇからな、覚悟してろよ、おれの佐鳥。
[END]