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※監禁 薬物 暴力 骨折
数時間かけようやく彼の呼吸や幻覚が落ち着いた。叫んだり暴れたりはなくなったがずっと独り言を言いながら静かに泣いている。
「うーん、、ふみやクンさ、、おぢさんのことわかる?」
「コンテンツ、、、金、、仲間、、、ッ、、」
返事はもちろん返ってこない。僕の方を見ることもなく、またわけのわからないことを言い始めた。
徹底的にふみやくんを堕とそうと思ったが、このまま僕のものにしてもなんの意味もない 。
意識がちゃんと戻ってから地道にしていくべきだろう。
「ま、今日はもういいか…」
このような状態だと何もできることはない、今日はもう諦めて寝ようと思う。何も反応のない彼はかなりつまらない。今日は違う部屋で寝て一人にしてあげようと思う。
「おはようふみやクン、よく眠れたかい?」
「アンタ、、誰、、?ここ、、どこだよ、、、?ハウスのみんなは、、、、、?」
話してみると演技などではなくどうやら本当に記憶がないらしい。
これは過度なストレスによるものだろうか。それとも薬のせい?
少し前までのことは覚えているのに僕との出来事は何も覚えていないことに少し苛立ちを覚えるが、まあ色々あったし仕方ないだろう。
そういえば、薬をくれた友人からあることを聞いた。
優しいときと恐怖、苦痛を感じるときを交互にすると相手は依存していくらしい。
まあ簡単に言うとDVのようなものだ。
前提として僕は彼を好きだし愛している。だが、彼と幸せになるには彼を依存させ、僕のものにするしかない。
だからこれは仕様がないことなんだよ。
ハウスのことも適当な嘘をついてなんとか誤魔化せたし、とりあえず今日から数日間は彼中心の生活をして優しく接そうと思う。
「この前から何も食べれてないよね、、ごめんね、、なにか食べたいものある?」
「………….甘いもの、、」
「お風呂に入りたい?あー、、わかったよ、お湯、、、ためてくるね、」
「チョコレートが食べたい??ビターしかないけど、、甘くないと嫌、、?
じゃあ買ってくるから待っててね、」
彼も僕を刺激しないようにしているのか、自分のしたいことや食べたいものは言うが、
ハウスのことや外に出たい、と行ったことは発言していなかった。
2日後、彼はしびれを切らしたのかついに外に出たい、と言い出した。
「あのさ、、俺、、まだハウスが壊されて、、あいつらはそれぞれ違うとこで暮らしてるって、、信じれないんだ、、、、。だから、自分の目で確認してきたい、」
「え、なにそれ、おぢさんのこと信用してないって言いたいの?、、、、
ハウスがあったところには、もう違う建物が建っているよ、」
「違くて、、信用してないとかじゃない。でもまだ自分の中で情報が整理できてないんだ、だから、確かめたい、ダメ、、?なんで、」
「外は危ないからね、、ふみやクンにとって 安全な場所はココしかないんだ」
我ながら名演技だと思った。こんな雰囲気で言われたら基本誰だって信用するだろう。
だが、それがいけなかった。
「は、、、?じゃああいつらはどうなったんだよ、、!外は安全じゃないのか、、!?あいつらは今どこで何をしてるんだよ!?」
彼は外に出てハウスのメンバーを助けに行ってくる、と言い出した 。
ハウスのメンバーを救うとか言ってやっぱり僕を置いていくんだ。数日間こんなに尽くしていたのに。 ムカつくし、もう仕方ないよね。
「うるさい!!!!」
ゴンッ
「あ゛ッ!?!?え、、、ッ、、、、?」
「だからッ!!!!!!外になんか出さないって言ってるだろッ!!!!!??さっきからうるせぇなッ!!!」
ガンッ ドンッッ!!!
力強く壁に投げられた彼は痛みと衝撃で、
「痛い、やめて」と声をもらしてはいるが
反撃したり叫んだりと言った行動はとらなかった。
ゴキュッッッ
「あ゛あ゛ぁッッッ!!??い゛ッッた゛ッ、!!!!あ゛ッ、、、!!?」
足の骨から鈍い音がする。どうやら何回も暴力を振るわれたことにより骨が折れたようだ。
彼はボロボロと涙を流し暴れながら苦しんでいたが、僕にとって はちょうど良い。
「えっ!?これ骨折れてる!?ごめんね!!!やりすぎちゃった!氷と固定するもの持ってくるね!!」
よし、これからまた優しくしよう。これを繰り返していけばきっとふみやクンは僕のものになるハズ。
「痛いッ、、、!」
「ほんとにごめんね、、、固定するからちょっと待ってね、、」
本当は痛み止めもあったのだが、
これを渡すとわざわざ骨を折った意味が薄れてしまう、と思い「無かった」と嘘をついた。
骨を折ることで僕のいない時間が増えても逃げたりすることはなくなるだろうし、
痛みが強いことや足が思うように動かないことで、僕を頼ることが多くなるだろう。
今回の出来事で僕を怒らせたり、僕の気に入らないことをしてはいけない、と脳に教えこませることができたと思う。
そしてこのあとからは優しくすることで
怒らせさえしなければ優しい人と思わせ、依存させることが可能だ。
「ごめんね、、痛いよね、こんなことで償えないけど、、、、、スイーツとかお菓子いっぱい買ってくるね、、、、あとほしいものある?」
「、、、、、、、、」
無視しているのか痛みで声も出ないのかわからないのでイラつく気持ちをグッとこらえる。
そういえば、読書が好きなんだっけ。適当に本屋で本も買ってくるとするか。
帰ってきた後、
買ってきたたくさんのスイーツを一人で食べきったので骨が折れたことで食欲がなく、食べれなかったら、、としていた心配は消えた。
体力を使いお腹が空いているとはいえ、
毒が入っているのでは?と疑われることもなく、すんなり食べてくれたので良かった。
先程まで今日こそヤろうと思っていたが、おとなしく今日は寝かせることにした。
彼が可哀想、休ませてあげようとも少しは思ったが、、
正直、ネット通販で買っていたおもちゃも届いたみたいだし、
時間のあるときにゆっくり楽しみたいというのが本音だ。ああ、楽しみだなぁ。
「はい、そうです。40代、、ぐらいの、、
」
「言われた情報が少なすぎてね、、そんな人たくさんいるよ、」
「では、海外の、、例の物で警察内で目星をつけている方はいませんか、、、?」
「ああ、あれね、、、、いるにはいる、、が、、、、
さっきから、、一体どうしたんだ、、?」
「実は、、僕の大切な友人が、、、」
「天彦さん、どこに行ったの、、、?」
「なんか警察の人?に聞きにいくって言って飛び出して行きました、、」
「そういや、、ふみやさんのスマホで、、、連絡はとれないのでしょうか、、?」
「それは危険じゃない、、?成功したらでかいけどリスクがね、、」
「やるだけやってみる、、?スマホを触るのが無理なら返ってこないだろうし、、、」
「それもそうだね、メール送るだけ送ってみる、、?」
「やったぞ。頼む、、返信してくれ、、ふみや、、、」
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読んでくれてありがとうございます。
こんなのにハートついてるとすごく嬉しくなります。投稿がんばります。