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「もうそろそろ卒業式か・・・」
あの子も、クロスももう4月から高校生か・・・
「さみしくなるなぁ」
コンコン
「あ、はーい」
「先生・・・」
「おっ、bruhじゃないか!なんか久しぶりな気がするな!w」
妙に神妙な面持ちで保健室にやってきたクロスに少し戸惑いながらも、いつもみたいに迎えてあげる。
「あの、今日は先生に伝えたいことがあって・・・そ、その・・・」
「んー?なんだい?あっ、あのとき相談に乗ってくれてありがとう、とか〜?w」
なんて冗談混じりに言ってると、
「・・・です」
「へ?」
「好き……です。先生のことが・・・///俺が、大人になったら結婚・・・して、ください・・・」
「なんて言われたから俺もうフリーズしたわ!!!!!!!」
「マジかよw」
「で、話し相手求めて俺達を集めた、と」
「そっ。そゆこと」
「その生徒の冗談とかじゃないの?」
「『大人になったら結婚してくれ』って顔真っ赤にしながら花を渡されて告られてもか?(早口)」
「わぁ()」
「まぁ・・・その子に聞いてみないことにはわかんないだろ」
「でもそれが仮に本当だとしたらエピックはどうすんの?」
「・・・///」
「「待ってあげてもいい、ってとこだな」」
「何でわかるんだよお前らァ・・・///」
「どんだけの付き合いだと思ってんだよw」
「なんとなくは分かるさ」
「っ・・・もう、帰る・・・///」
「おいおい勝手に集めといてそれはねぇんじゃねえの・・・まぁいいけどさ」
「そろそろお開きにしようか」
「どうすっかなぁ・・・」
ついに言ってしまった。先生は…なんかフリーズしてた。やっぱり、戸惑うよなそりゃ。突然生徒からこんな事言われてびっくりするよな・・・
先生がどう思ってるのか聞きに来たのはいいけど、どうしてもおとといの事を思い出してしまう。入りづらいけど、入らなければ。先生からの返事も聞かなきゃ。意を決してドアをノックする。
コンコン
「はーい、どうぞ〜」
「・・・」
「あ、クロス」
やっぱり気まずいよな・・・
「あのっ・・・おとといの返事を聞き、に・・・」
恥ずかさと不安で声が震える。ここで先生に断られたらもう立ち直れないかもしれない。
「・・・」
「・・・」
しばらくの沈黙が流れた後、エピックは俺の頭をそっと撫で、
「・・・heh、クロスが先生になった後、俺の事を忘れずに先生同士としてまた会えたらな」
「! ほ、本当ですか・・・!」
「あぁ。ま、俺と本気で結婚する気なら独身じゃなきゃいけないけどな〜w」
「わ、わかってますよ!///」
「ただ、これだけは覚えといてくれよ。bruh」
「?」
「もし、先生として俺と会う前に『この人だ!』って思った人を見つけたなら、遠慮なく幸せになってくれ。…俺は、約束っていう不確かなものでお前を縛る気はないから」
「ぇ・・・」
どうして・・・どうしてそんな事言うんですか。俺は、もう心に決めてるのに。
・・・先生は悩みに悩んだ末に告白した俺を、まだ冗談で言ってるとか思ってるのかな。やっぱり。
「そんじゃ、そろそろ卒業式だよな!卒業おめでとさんだぜbruh!」
「あっ…ありがとうございます!」
「これからも頑張れよbruh」
「はい!」