テラーノベル
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こんにちは。またまた書いちゃいました。
#もりょき
#ご本人様には関係ありません
side❤️
俺は、別に何も考えてなかった。ただ、いつものように涼ちゃんと喫茶店でだらだら話してただけだ。夏の午後、若井がギター雑誌のインタビューに行ってしまい、やることもなかったのでクーラーの効いた店内で、俺はシャツのボタンを適当に外して、アイスコーヒーをちびちび飲んでた。涼ちゃんは向かいの席で、なんか難しい顔してケータイみてる。いつもの光景だ。
「なあ、涼ちゃん、暑くね?この店、クーラー弱くね?」
って、俺はシャツの袖をまくって、首元をパタパタぎながら言った。別に深い意味はない。
暑いんだもん。
でも、なんか変だった。涼ちゃんがケータイから目を上げて、俺をじっと見てる。いや、見つめるって感じ?普段の涼ちゃんって、ほんわかしててでちょっと…だいぶ天然で、俺の行動にニコニコしてるのが定番なのに、今日はなんか….目が違う。鋭くて、どこか熱っぽい。
「どうした?俺の顔に何か付いてる?」
って、軽く笑って聞いてみたけど、涼ちゃんの眉がピクッと動いた。やば、なんか怒らせた?
「元貴、お前….」
涼ちゃんがケータイをバンッと テーブルに置く。声が低くて、ちょっと震えてる。
「いい加減にしてよ。」
「は?何が?」
俺、完全にポカン。だって、俺何もしてないじゃん。ただここに座って、コーヒー飲んで、ちょっと暑いって言っただけじゃん。
涼ちゃんはため息ついて、俺を睨む。いや、睨むってか、なんか…こう、熱い視線?俺の首元とか、開いたシャツの隙間とか、チラチラ見てる気がする。え、なにこれ。気まずいんだけど。
「元貴、なんでそんな….無防備なの。」
涼ちゃんの声がさらに低くなる。顔、ちょっと赤い。いや、めっちゃ赤い。
「その、だらしない格好とか、首筋とか、汗とか….やめろって。」
「はあ?汗?いや、暑いんだから仕方ないじゃん」
俺、訳わかんなくて笑っちゃうんだけど、涼ちゃんの目はマジで笑い事じゃなさそう。なんか、俺が悪いみたいな雰囲気になってる。いや、俺何もしてないんだけど!
「無自覚に色気振り撒くな、って言ってんの!」
涼ちゃんが急に立ち上がって、テーブルに両手ついて俺に迫ってくる。距離、近い。めっちゃ近い。
涼ちゃんの顔、めっちゃ整ってるな….って、こんなこと考える場合じゃねえ!
「色気?俺が?ハハ、冗談やめてよ、涼ちゃん!」
俺、笑ってごまかそうとしたけど、涼ちゃんの目がマジすぎて言葉詰まる。なんか、心臓がドキドキしてる。暑さのせいか?いや、違う…これ、涼ちゃんのせいだろ。
「冗談なんかじゃないよ。」
涼ちゃんが一歩近づいて、俺の顎を軽くつかむ。え、待って、なにこの展開!?
「元貴がそんなんじゃ、僕が…我慢できないでしょ。」
俺、完全にフリーズ。涼ちゃんの指、熱い。
目、熱い。空気、熱い。喫茶店のざわめきが遠くに聞こえる中、俺の頭ん中は「え、俺、色気?涼ちゃん、悶々?え、え、え!?」ってパニック状態。
「元貴、覚悟してよね。次やったら、説教じゃ済まないからね。」
涼ちゃんがニヤリと笑って、ようやく席に戻る。放心状態でアイスコーヒー見つめながら思う。
..俺、なんかやっちゃった?
どうだったでしょうか ?
バイバイ👋
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