前回の続き。
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Sm side
体が言うことを聞かない、血を吐いてはベッドに戻ることを繰り返している。
そろそろ吐く血なんて無いのでは?と思うほど、
天井を掠れた視界で見ながら走馬灯のように昔のことが蘇る。
黒いモヤがそれを塗りつぶす。
Sm「ぐッ…はッ…?、」
これは幻覚…?
Ma「おい、」
Sm「……ぇ?」
マモン、何で出てきてんだコイツ。
Ma「体よこせよ、」
Sm「…いやだ。」
Ma「俺が寝てたら魔法どころか体が弱いへなちょこに指図されたきゃねぇな。」
Sm「……。」
何も言い返せない、言っていることが全てだから。
Sm「わかったy…ん゛ッ…。」
コンコン、と部屋をノックされた。
マモンは慌てて俺の中に入っていった。
痛ってぇな。
俺は返事することなく、少し軽くなった体を動かし、窓を開け、窓辺に座った。
綺麗な月、新月に近い、今にも消えそうな三日月。
Kr side
……絶対いるのに出てこない。
…寝ているのか?
ご飯を置くも兼ねて、俺は静かに部屋に入った。
入るとそこには
スマイルが窓辺に座っていた、
俺は死のうとしているのかと思い、焦って近寄った。
Kr「おいッ!、スマイルッ!!!」
窓辺から引き摺り降ろした。
Sm「うわッ…」
スマイルを馬乗りにして胸ぐらを掴み、怒鳴った。
Kr「なにやってんだてめぇッ!!」
スマイルはポカンとしている、
そして気付いたように。
Sm「…死のうとなんてしてねぇよ、」
え?、……。
Kr「……すみませんでした。」
どうやらスマイルは月を眺める為に窓辺に座っていたらしい、それでも充分危ないから辞めて欲しいけどね?。
Sm「……。」
Kr「ご飯置いとくから食べろよ。」
Sm「要らない。」
Kr「攻めてひとつは食べろ。」
Sm「いらない。」
困ったな…。
月を見ている彼を暫く観察していれば、
ふらふらしている。
……顔色が悪い、元々白いけど、いつもよりも青白い。
まさか…ッ
Kr「おいッ!、スマイル!!」
其の儘紫色の彼は後ろへぶっ倒れた。
俺はすかさず、彼を抱き抱えた。
ふとベッドの方を見れば血の塊が落ちていた、コイツ…。
起きたら説教しなきゃ。
Sm side
目の前がチカチカするな、と思った瞬間だった、ブラックアウトした。
悪魔は血を食す。
なんかの本で見た。
そういう事か、アイツが起きてから血を吐かなくなったのは。
アイツが俺の血を貪り食ってるから俺は貧血を起こして倒れたんだ。
ああ、またきりやんに迷惑かける。
俺はお前達にとってなんなんだ、また何時マモンが暴れ出すか分かんないのに。
なんで助ける。
俺は悪魔に体を捧げてしまった、
言うなれば生贄と同じ扱いだ、もう要らない命のはずだろ…?。
コメント
2件
涙がめっちゃでてくる、。