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10 - 初代博麗の巫女

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2022年04月11日

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(???)「あの噂は本当よ」

突然に現れた謎の女性がそこに立ってた。

(岩本照)「うわっ!」

(ラウール)「あなたは?」

(八雲紫)「私は八雲紫。博麗紗代子を知る者。博麗の巫女について詳しく知ってるわ」

(ラウール)「紗代子を……」

(佐久間大介)「知り合いなの?」

(八雲紫)「知り合いというか、戦友かしら」

(八雲紫)「まぁ、その言葉の方がお似合いだわ。」

(八雲紫)「……あなたたち、千衣沙に会いに来たんでしょう。」

(ラウール)「はい」

(八雲紫)「あなたたちのことを見ていたわ」

(八雲紫)「千衣沙のことを知ろうと調べたわね。そこまでやるなんて凄いと思うわね。」

(深澤辰哉)「……」

(八雲紫)「あの噂は嘘もなく真実よ」

(八雲紫)「博麗神社に入られるのは嫌だから、結界を張っておいたわ。」

(岩本照)「結界……?」

(八雲紫)「簡単に言えば身を守るものよ」

(宮舘涼太)「あの、千衣沙さんは今、どこにいるのですか?」

(八雲紫)「……彼女はね……」

(八雲紫)「幻想郷にいるわ」

(目黒蓮)「幻想郷?」

(八雲紫)「人と人外が集まる楽園よ」

(八雲紫)「そこで2年もいるわ。」

(目黒蓮)「なぜ2年も……」

(八雲紫)「……先に謝るわ。」

(八雲紫)「……ごめんなさい。」

紫さんは深々とお辞儀をした。

(ラウール)「え」

(八雲紫)「あの妖怪らの正体は幻想郷から来たのよ。本当なら私と博麗の巫女が収める必要だった。でも、あいつらは強力であっけなくやられてしまったの。」

(八雲紫)「そのせいで博麗大結界は破壊し、1部は外の世界に流れ込んでしまった。」

(向井康二)「……」

(向井康二)「博麗大結界?」

(八雲紫)「ここと幻想郷との隔離する壁よ」

(八雲紫)「あの結界がなければ幻想郷はなくなってしまう。」

(八雲紫)「外の世界は異変が起きてしまって、その異変を解決したのは千衣沙。」

(八雲紫)「彼女はあいつらが幻想郷から来たと察して、この博麗神社の森の奥にある博麗大結界を通り抜けてきた。」

(八雲紫)「博麗大結界を操れるのは千衣沙と私だけ。」

(向井康二)「じゃあ、今も千衣沙さんは幻想郷にいる?」

(八雲紫)「ええ」

(八雲紫)「代わりに博麗の巫女をやってくれてるわ。」

(ラウール)「代わり?」

(八雲紫)「元は3代目が博麗の巫女だけど、あいつらの攻撃で重傷を負ったの。」

(八雲紫)「だから、初代である千衣沙が代わりにやってくれているわ。」

(宮舘涼太)「……もしかして」

(宮舘涼太)「博麗紗代子は神社と村を残し、旅を出かけたが、途中にあなたが幻想郷を建設するために手伝って欲しいと誘って紗代子は承知し、一緒に博麗大結界を張り、幻想郷を建設した。幻想郷での博麗の巫女は紗代子。つまり、初代博麗の巫女だよな?」

(八雲紫)「その通り。」

(八雲紫)「私が誘った。」

(八雲紫)「昔から博麗の巫女について耳に入ってる。結界術が優れているからよ。」

(八雲紫)「博麗の巫女は紗代子がやってくれた。」

(深澤辰哉)「じゃあ……この写真は……」

俺以外とのメンバーと一緒に写ってる紗代子のことを聞いた。

(八雲紫)「ああ、これは……」

(八雲紫)「懐かしいわね……」

(八雲紫)「この写真は本物よ」

(八雲紫)「彼女は100年以上に生き続けて、残りの命はわずかだったために2代目を博麗の巫女に務めてからこの幻想郷を去って、ここでの再びに博麗神社で過ごしたよ。」

(八雲紫)「彼女はあなたたちに会いたい。そう言った。彼女はラウール以外が生まれ変わっていることを知ってた。だから私がここに連れてきた。その時の写真よ。」

(深澤辰哉)「……これが?」

(八雲紫)「彼女の顔、元気そうに見えるけど、命はあとわずかだったわ。」

(深澤辰哉)「……」

(八雲紫)「……なぜ彼女は100年以上に生き続けてこられたのかを知りたいわよね?」

(ラウール)「もちろん」

(八雲紫)「……それはね」

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