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🤍side
🤍「どの楽屋!?」
💙『13番!〇〇って書いてあるとこ!』
スタジオを出てから、休まず走り続けた。
電話も切らずに、だいちゃんと話ながら。
13番、と書かれた楽屋の前まで着き、バン!っと大きな音を立ててドアを開けた。
💙「柔太朗!」
見れば酷い光景だった。
端っこに座り泣いている舜太、その隣で背中をさすっているだいちゃん。
舜太の服は、ボタンこそ閉められているものの荒らされた形跡がしっかり残っていた。
恐らくだいちゃんが閉めたのだろう。
🤍「舜太っ、!!!」
駆け寄り、抱きしめる。
❤️「っげほ、っ……じゅ、う、…?」
その声はか弱くて、震えていた。
喉からはひゅーひゅーと音がする。
結構長い距離を走ってきたが、俺より舜太の方が呼吸が荒い。
🤍「怖かったね、助けてあげられなくてごめん、…」
さらに抱きしめる力を強くすると、俺の肩に頭を疼くめながら、小さい声で呟いた。
❤️「………っ、ごめん、なさい…」
なにがごめんなさい、だ。
謝る必要なんかない。舜太は悪くないじゃん。
💙「……また言った」
だいちゃんが小さく呟いた。
🤍「…、また?」
聞き返すと、
💙「……俺が見つけて、芸人さん居なくなったあともごめんなさいって言っとった」
🤍「……。」
何かあったら、衝動的に謝ってしまう。
これは、俺のせいなのだろうか。
俺が、そういう育て方をしてしまった…?
🤍「舜太、なんで謝るの。」
ここは本人に聞くのがいちばんだと思い、思い切って聞いてみた。
だいちゃんも聞きたそうな顔をしている。
❤️「…っ、おれは、…じゅうの、だから、……」
“柔のだから”……。でも、ほぼレイプみたいなもんだし、舜太が望んでやった訳じゃないんだから、俺が怒るわけないじゃん。
🤍「舜太からやった訳じゃないでしょ?舜太は被害者なんだから、何も悪くないよ。」
❤️「……、っ、うん、…」
💙「んーでもなぁ。相談はして欲しかったかもしれん」
だいちゃんに言われて、そうだ、と思い出した。
🤍「様子おかしくない?ってこの前聞いたよね。それってこれのこと?」
舜太がゆっくり頷いた。
🤍「なんで、言ってくれなかったの」
❤️「……、こわかった」
怖かった?何がだろう。
さっぱりわけがわからなかった。
💙「あれやない?人気度下がるとか仕事入って来おへんくなるとか」
だいちゃんにそう言われ、ようやく少し納得した。
🤍「それで言えなかったの?」
また、ゆっくりと頷いた。
🤍「……そっか。」
さっきよりもっと強く、今度は俺が舜太の肩に顔を埋めて抱きしめた。
💙「……なぁ、水を差すようで申し訳ないんやけど、、この後の仕事どうする?」
すっかり忘れていた。
気づけば時間もかなり余裕がない。
でも、今の舜太をテレビには……。
❤️「……行く」
🤍「……………え?」
状況が上手く呑み込めず、長く空いた沈黙の末出た言葉はたった1文字だった。
❤️「さすがに、4人に迷惑はかけられへん、」
🤍「でも…っ、」
💙「今は舜太が最優先よ。やめといた方がええんやない?」
だいちゃんの言う通りだ。
パフォーマンスに影響が出て、それでファンに何か勘づかれては困る。
❤️「でも、時間ないよ、俺抜きで練習する暇も…、」
💙「……」
たしかに、それはそうだ。このままだとぐだぐだになって、見てくれてる人をがっかりさせてしまう。そんなことには絶対したくない。
💙「……じゃ、行こか」
🤍「え、?」
だいちゃんは否定すると思っていた。
💙「時間がない、柔太朗、舜太を信じるよ!」
だいちゃんの言葉で、我に返った。
俺は、舜太を信用していなかったということ。
舜太は賢いし、自分のことをいちばんよく理解している。
そんな舜太が行くと言うなら、大丈夫じゃないか。
舜太と手を繋ぎながら、タクシーを呼んで急いで次のところへ向かった。
はやちゃんとじんちゃんに、舜太の事情を説明した。
🩷「舜太、ほんとに大丈夫なの?」
❤️「…うん」
💛「無理してないよな?」
❤️「うん」
舜太はもう決意を固めていた。
2人も納得し、本番が始まった。
「M!LKのみなさんです!」
司会の人の声で、俺らはよろしくお願いしますと威勢のいい声で返事をする。
少し司会の人と雑談をして、パフォーマンスに移る。
立ち位置に立つ。
🤍「舜太、頑張ろうね」
小さく言うと、
❤️「うん、!」
そう言って優しく微笑んだ。
そして、音楽が流れ始めた。
❤️side
無事になんとかなった。
正直不安でいっぱいいっぱいだったが、柔に頑張ろうねと言われて強くなれた気がした。
ほんまに柔はすごい。
喋るだけで、俺を安心させる力がある。
なんとか俺は自分を奮い立たせ、テレビでは明るく振る舞った。
楽屋に戻る。
みんなでお疲れ様と言いながら、着替え始める。
着替えはすぐ終わり、少しゆっくりしていた。
🤍「舜太、頑張ったね。」
その声に安心して、なんだか身体の力がふっと抜けたような気がした。
🤍「っえ、舜太、?!」
気づけば俺は、意識を失っていた。
🤍side
思わず固まってしまう。
いきなり舜太がこちらに倒れ込んでくるんだら、そりゃそうだ。
しかも意識がない。
他の3人が心配そうな顔でこっちに駆け寄る。
そんな3人をよそに、舜太を見つめていた俺は、ただ舜太が寝てるだけということに気づいた。
すー、すー、と健やかな寝息が聞こえてくる。
🩷「…まぁ、そりゃ疲れたよな」
💛「ほんと、人騒がせなやつ…笑」
💙「ゆっくり休んでな、舜太!」
3人がそんな言葉をかけ、俺は舜太を抱えたままタクシーを呼んで帰宅した。
❤️side
❤️「……ん、」
目をゆっくり開く。
窓の外は真っ暗。
俺は寝室で寝ていた。
隣には、いつも一緒に寝ている柔の顔。
何故か、寝る前までの記憶がない。
夜ご飯を食べた記憶も、お風呂に入った記憶も……。
今日、何の仕事をしたのかさえ…も……、
………
思い、出した、
段々と、嫌な記憶が鮮明に蘇ってくる。
触られた感覚、唇が、触れ合って、……
❤️「っっ、、!」
寝室を飛び出し、トイレへ駆け込んだ。
吐けば吐くほど、気持ち悪さが増えていって止まらなくなる。
汚い人間に穢された。
今まで、柔しか触れてはいけなかったとこ。
柔しか、、?
でも、じんちゃんに……、
はは、おれ、最低、、
柔だけってわかっとんのに、じんちゃんにさせたん、、、?
あー、悪循環や。
悪いことわざと引っ張り出して自分を追い詰めてまう。
なんでいきなりじんちゃんの話が出てくるんや。
でも、やったのは事実、だから、
やっぱ、俺って…
🤍「舜太、!?」
後ろから声がした。
愛する人の、愛する声。
俺には、申し訳ないくらいの。
コメント
3件
お兄ちゃんたちしゅんちゃん愛強すぎて最高です💘💘ほんまにストーリー性大好きですᴖ ·̫ ᴖ続き待ってます❣️
うわ、第9話……胸がぎゅってなったよ😢 舜太の「ごめんなさい」の癖、めっちゃ刺さった。自分を責めちゃうところが切なくて、でも柔くんの「悪くない」の一言がすごく優しかったな。 本番後に倒れて、記憶が戻って嘔吐するところは読んでて息が止まるかと思った……。最後の「愛する声が、自分には申し訳ないくらい」って自己肯定感の低さがもうね……。 柔くんにしか触れられたくないって思ってるのに、じんちゃんのこと思い出して自分を責めるの、リアルで苦しかった。次が気になる。ちゃんと癒されてほしいよ🥀