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テスト返却後
エペル
「ねえねえ、レイ。テストどうだった?」
『100点だ』
ジャック
「は?!マジか」
満点など、僕ならこれくらい簡単だ
『じゃあ僕はやることがある』
〜〜〜
グリム
「ふな”っ!?な、なんじゃこりゃ〜!?
頭にイソギンチャクが生えた!」
ん?なんだ。また面倒事に
巻き込まれるのはごめんだぞ
ジャック
「レイ!まだいたのか?」
『騒がしかったからな』
ジャック
「俺もだ。って、お前ら
何やってるんだ?」
デュース
「ジャック、お前も契約をって
イソギンチャクが生えてない、
だと!?」
エース
「見た目のわりに、超真面目くんかよ!」
ジャック
「はあ?何言ってんださっきから
つーか、お前らの頭のソレなん
なんだ?」
グリム
「コレは、その、ふな”っ!?
なんだぁ!?頭がイソギンチャクに
引っ張られる!」
エース
「いでででっ!頭がもげる〜!」
デュース
「くそっ、絶対服従ってこういう
ことだったのか…っ」
絶対服従…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無惨
「頭を垂れて はいつくばえ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それくらい、まだいいほうだ
「「あぁあああぁああ〜〜!!!」」
ジャック
「なんだ?アイツら。頭に生えた
イソギンチャクに操られてるみてぇに
歩いてったな。なんて間抜けな江連だ」
ユウ
「追いかけてみよう」
ジャック
「は?なんで俺まで
俺には関係ないだろ」
『じゃあ、僕はもう行くよ』
〜〜〜
図書室からでて、部屋にメモをする
ノートを取りに行くと気配がした
これは、ジャックと監督生の気配
最近はこの世界の人の気配も
分かるようになってきたな
ジャック
「頭にイソギンチャクかをつけられた
奴らはテストでいい点を取る為に、
アズールと契約をしてまんまと騙された
ってことで間違いなさそうだな」
『そういう事だったんだな』
ジャック
「レイ!やることがあった
んじゃないのか?」
『いる物を忘れたから
取りに来た。で?』
ジャック
「ああ。上位50位に入ることって条件
だったようだが、200人程の生徒と
契約していれば、ほとんどの契約者が
50位からあぶられることになる
最初からアズールはそれを狙ってた
ってことか」
ユウ
「あ、悪どい」
ジャック
「ったく!他人の力でいい成績取っても
何の意味もねぇだろ。自分の力を
周りに示せる機会を棒にふる。それ
こそ馬鹿だ」
クロウリー
「学園の生徒全員達がハウルくんの
ように自意識強めで面倒くさい。いえ
真面目だったら私も苦労しないん
ですがねぇ〜」
ジャック
「ウワッ!学園長!ビックリした!」
クロウリー
「はぁ、今年もアーシェングロッド
くんの商売を止めることができません
でした」
ユウ
「商売?どういうことですか?」
クロウリー
「アズール・アーシェんグロットくん
オクタヴィネル寮寮長を務める
2年生です。ローズハートくん同様、
2年生にして寮長を務める非常に優秀な
生徒なのですが少し、いいえ、だいぶ
問題がありまして」
ジャック
「問題って、詐欺行為のことか?
だったら学園長が命令して、
やめさせればいいじゃないですか?」
クロウリー
「それが、私が教師だからこそ
彼の行為を禁止できないのです」
ジャック
「どういうことすか?」
クロウリー
「アーシェングロットくんが生徒達に
ばら撒いたテスト対策ノートですが、
あれは、事前に出題用紙や解答を
盗み見るなどの不正行為で作られた
ものではありません
ナイトレイブンカレッジ過去100年
分のテスト出題をテッテイテキに調べ
上げ、自力で練り上げた虎の巻なんです」
ユウ
「100年分の出題傾向!?」
100年分。それは普通に凄いな
なるほど、そういうことか
確かに教師からは注意できないな
ジャック
「自分の力だけでそんなモン作るなんて
やるじゃねぇか、アイツ
ん?待てよ。つまり、不正じゃない
ことが、逆に厄介ってことか?」
クロウリー
「ハウルくん、良い着目点です
教師の立場として、いち生徒が合法的な
努力でテスト対策ノートを作ることは
禁止できません。そして、親切で友人に
勉強を教えることもね」
ジャック
「禁止したら、勉強するな。ダチと
協力するなって言ってるような
もんだもんな。グルル 厄介だ」
クロウリー
「その通り」
ジャック
「そういえば学園長、さっき今年も
商売を止めることができなかったって
言ってですよね?
まさか、去年もこんなことが?」
クロウリー
「ええ。去年はまだ彼の対策ノートの
評判が広まっていなかった分、これほど
大きな騒ぎにはならなかったんですが、
今年はテストでいい点を取りたいなら
モストロ・ラウンジへという噂が学園
中に流れたようで」
ジャック
「でも、契約違反をすればどんな酷い
めにあうかは強固な守秘義務が
あって広まらなかった?」
クロウリー
「そのようです。結果、今年は
アーシェングロットくんと取引する
生徒が続出
全学年・全教科の平均点が90を
超える事態になってしまった、という
わけです。全教科の平均点が赤点に
なるよりはマシですが!しかし」
ユウ
「つまり、ほとんどの生徒が
ズルをしたっていう」
ジャック
「じゃあ、去年アイツとの勝負に負けた
ヤツは、いまだにずっと能力を取り
上げられたままってことか」
魔法を使う授業とかどうしてたんだ
クロウリー
「それが、彼は去年、生徒達から取り
上げた能力を元に戻すことを条件に、
学園内でモストロ・ラウンジの経営を
許可するよう私に交渉をしてきたのです」
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アズール
「ナイトレイブンカレッジは、優秀な
魔法士わ排出する歴史ある名門校
それなのに、ささやかな魔法しか
使えない生徒ばかりになってしまっては
困りますよねぇ、学園長
そこで、私から1つご提案が。なに、
あなたにとって損な話ではありませんよ」
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クロウリー
「といった具合に」
ジャック
「な、なんつー野郎だ。学園長を脅して
取引なんて。あのレオナ先輩が近づき
たがらないのもわかるぜ」
クロウリー
「しかも売上の10%を学園に
上納するというWin-Winの関係まで
提案してきてもう」
ジャック
「って、あんたもうまい目に
あってるじゃないスか」
クロウリー
「ああ、今年は一体何を要求されるのか
バカな、いえ、可哀想な生徒達の
ためなら私はまた彼の要求をのんで
しまうでしょう。私、優しいので
アーシェングロットくんは真面目に
勉強し、その知識を慈悲深くも
他の生徒に教えているだけ
教師としてはやめるよう強く言えません
なんでこの学園にはちょっと問題ばかり
ある生徒ばっかり入学してくるんで
しょう!お〜〜いおいおい!!(泣)」
ユウ
「嫌な予感」
そして、ほぼ脅しのようなもので
監督生は説得をしに行くことになった
ただ、その脅し、監督生には聞くが
バイトをしている僕には書かない
お金の話だった
『じゃあ、僕は図書室に戻る』
ユウ
「なんでイグロくんは
手伝ってくれないの?!」
『僕には関係ない』
ユウ
「でっでも、お金」
『お金はある』
ユウ
「え?お金はあるって、
まさか私の分まで使ってたの!
少ないと思ってたけど」
『は?逆だよ逆。お金を私の分まで
使ってるのはお前。ついでにグリムの
分も』
ジャック
「マジか」
『僕はバイトをしている』
それに、僕はそんな事をしている暇も
信用していない奴らの、しかも自分から
契約した奴らの手助けなどしない
加えて最強は巻き込まれ過ぎて元の世界に
帰る方法を探す時間が減ってるんだ