それから数日後
最近、みきの様子が変だ
いつも、私を避けている
前と気まずくなった時と同じだ
私は悩んだ
どうしよう? あの時みたいになったら…
私はそう思うと胸が痛くなった
その時、あの言葉を思い出した
『ねえ、これからは秘密はなしにしない?』
とみきがあの時、言ってくれたんだ
だから…話しかけてもいいよね?
よし、行こう、みきのもとへ
放課後、屋上で
「しの、どうしたの?」
「あのさ、みき何か隠していない?」
「え!? な、何もないけど…」
「嘘でしょ?」
「ち、違うよ」
「じゃあ、なんで最近私を避けているの?」
「それは…」
みきは焦りだした
「『ねえ、これからは秘密はなしにしない?』ってみき言ったよね」
私はあの言葉を復唱した
「そうだけど…」
「じゃあ、話してよ」
「いいよ」
ちょっとだけ沈黙が流れた
「あのね、私、4年生のときこの学校に転校してきたんだ」
「その前の学校の時1人で小説を書いていたんだ」
「その小説をみんなに見せたらあるクラスメイトに馬鹿にされて…」
「『つまんない』『面白くない』とか言われて自身が出なくてさ」
「私に才能がないのかなって思ってきゃう時があってさ」
「今も思うよ、みきと小説を書いていたら」
「足を引っ張っているのかなって…」
みきは震えていた
多分、その時のことを思い出しているからだろう
私はみきの話を聞いて首を振った
「そんなことないよ、てかみきの小説はすごい感動するから」
「みきのこと馬鹿にした子は羨ましいだけ」
「人間って自分にできないことを持っている人に嫉妬するから」
「だから、その子は強い言葉でごまかしたんだよ」
「だからさ、その子の想像以上の作品書いてみたくない?」
「しの…」
「どう?」
「しの、私やってみたい」
「そうだよね、一緒に頑張ろう!」
「うん!」
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