テラーノベル
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月人視点
「はぁ、っ”、」
「キャァァァァヒィィィィッ”!」
「もう、もう今度はなんなんよっ…!」
橋は木造りで、まだ完成途中だった。要するに、これで攻撃でもされたらすぐに橋が壊れて海に落ちるという事
「やだぁぁぁっ”!もうやだっ!?」
力任せに足を蹴って動かしていたからか、もううまく動かなくなって足首を捻った。痛い、痛い、もう休ませて
「う”っ、あ”ぁぁぁぁぁ!」
(後少し…あと少し…!)
「っうう”!?あ”!?」
あ少しというところで転んでしまい、派手に前にに転がる。
バキィッ…バキバキ…ッ
橋が遂に真っ二つに折れて体が後ろに吸い込まれる。すぐさま手すりを死ぬ気で握って、雨で滑りやすい中両手で掴んだ。
「っ、あぁぁぁぁ!たすけ、たすけてっ”!」
後ろに異形は姿を消していた。瞬間移動かなんかだろうか。
木の匂いが鼻につんとつく。足はぶらぶら動かせないほどだった。
轟音を立てて橋が崩壊して、捕まっている手すりも垂直になっていく。
「だ、誰かあ”ぁぁ!!たすげでっ!たすけてぇっ!やだっ、やだやだやだ!」
地面にあと一歩、あと一歩というところで届かない。こんな大雨じゃ、掴んだとしても…
「月人さーん!いるんですかー!?」
「っ”!?」
雫だ、探しにきてくれたのだろうか
「ここっ”!ここにおるよ”!!助けて、助けて雫!」
こっち側に足音が大きくなっていく
早く、もう、もう腕がちぎれるから、
「月人さん!あ”っ”、あ、」
「ありがとうっ…。」
雫の手を自力で掴むと、思い切り前に引き寄せられた。
*
空叶視点
「じゃあ気をつけて行ってこいよ…?」
「おう!ありがとなー!」
後ろを見ながら早歩きで行くと、下にいた何かにぶっかった
「うぎゅっ!?」
「うおっおっとっと…?」
咄嗟に下を向くと、近所に住んでいたみゆきだった。こんな時にまで家周りの雑草を抜いているようだった。
「あ、すんません空叶さん…」
「なんや、こんな時にまでやっとるんか?」
「こんな時…?」
せや、この子ラジオすら真面目に聞いてない不思議ちゃんやったんや。
「この辺りな?強いやつ、あれやあれ、レジンっていう異形。が沢山もう出てきてな、殺される前に清水の家で休め」
「なんで清水さんと」
「かなりやばいねん、人数多くして俺が帰ってくるまで待ってろ。」
通常、自分らみたいな異形を倒せる奴には、蘇生っていうバックアップがついている。それにしたって、あんな強い攻撃を喰らえば、三週間は肉の塊や。
びきっ…?
「っ”!?みゆき早く逃げ—」
「えっ—
バンバンッ!
グシャッ、
そんな音が二つ聞こえたと思ったら、自分の頬に何かついた。見るまでもなくそれは血
「みゆき…、」
下にいたみゆきは、激しい連続銃によって肉の塊になっていた
「清水!」
「わかっとるわっ!」
後ろから清水が回収に来てくれるのを確認してから、横にいた異形に走った。
びっ…!びきぃっ?…!
「うっさい!死ね!」
思いきり拳をグーにして、奴の顔にめり込ませた。手に肉の感触があった。
「空叶、この様子じゃっ…重いなおい!
三週間は休みだからさっさと行け!」
「わかった後は頼む!」
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コメント
1件
このエピソードすごく良かったです…!月人さんが橋から落ちかけて必死に手すりにしがみつく場面、手に汗握りました。雫が駆けつけてくれて本当に良かった…あの「ありがとう」の一言がじんわり来ましたね。一方、空叶さんのパートは衝撃的すぎて…みゆきさんが突然銃撃されてしまうのがあまりにも残酷で、読み終わった後もしばらく呆然としてしまいました。異形との戦いの容赦なさがリアルで、次が気になります!