第19話 最初からわかってた
「貴さー。ダメじゃん。トイレ行ったらまっすぐ戻ってこないとさー」
「だってさ、あす兄ちゃん! 鳥がすごかったんだよ。ぶわぁぁっ! って!」
久々に司郎と会話した綾菜が緊張する中、司郎と貴は和やかにそんなやり取りをしていた。
(このまま二人で喋っててくれれば楽なんだけど……あーでもそれはそれで寂しいと思っている自分が本当にもう……重症な感じが!)
何とか平静を装って二人の会話を見守る綾菜。
「へーそっかー。あんまりたくさんいる鳥いじめると、逆にぶわぁぁっ! っていじめてくるぞー」
「え、そうなの……こわい」
「なぁ綾菜ぁ?」
「へっ!? ああ、そうだよ貴くん。集団の鳥は怖いんだから」
「うん……わかった」
「よしよし。んじゃ戻るか」
その言葉を合図に、貴と共に司郎が並んで歩き出す。
(あー……ちょっとびっくりした。ちゃんと受け答えで*************
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