星が昇る日
ある夏の夜、街灯たちがみな世界に溶け込んだ
星の人々は泣き、騒ぎ、真っ暗な街並みを月明かりで駆け回った
ひとしきり暴れた後は落ち着いてロウソクや非常用のランプで夜を凌ごうとした
でも、誰かがこう叫んだ
「まるでプラネタリウムのような空だ!」
落ち着いた夜には透き通る様な一言だった
誰もが空を見た
ああ、なんて綺麗なんだろうか!
誰もが天を仰ぎ、叫んだ
そして世界中が空を見た
…
あぁ、あの星々を尊ぶように
我々がこの地球も愛していたらよかったのに
今日は地球最後の日
強烈な地震、停電、嵐、力ないこの星はボロボロと崩れるだけだ
無垢な子供の戯言に
誰もが空を見上げのは
この星の罪から逃れられる気がしたからだ
ガスマスクを捨てて吸った呼吸は
どこか痛むがとても心地いいものだった
死にゆく地球はゆっくりとその暖かみを失っていった
空気が薄くなり、我々が生きていられる環境ではなく…なる…
どこ…から…で…も咳をする声がする
そろそろ…私…も……
星と共に…昇ろうと…思う…
最後…まで…
読んでくれ…て
あ…りが…
と…
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