俺の名前は、一乃瀬宥妃
今、俺は……
『リスナーの皆さん!今日も僕の配信にきてくれて、ありがとう!』
絶賛推しに癒され中
『また、次の配信で会おうね!』
そう言ったあと、配信は終わった
「……」
「やっぱり…」
「今日”も”ハルくんは可愛いなぁ…」
ハルくんとは、俺が今大ハマりしている、男女構わず人気のある今最も注目の的になっている配信者だ
主に、雑談枠が多いが、一年に一度の頻度で
リスナー皆の恋愛相談や人生相談などを受けてくれる
すごくすごくすごくすごくすごくすごくいい配信者だ
「あ、そういえば…明日は相談枠の日か…」
そう!明日はハルくんの年に一度の相談枠の日!!!
「楽しみだなぁ…」
そう、楽しみにしていた
そして翌日
ハルくんの配信時間
「……あれ?ハルくん…どうしたんだろう…一向に配信が始まらない…」
いつもなら、配信時間になった瞬間始まるというのに、一体どうしたんだろうか
「とりあえず…気長に待つか…」
数十分後
「おかしいな……もう十分以上も経ってるのに、全く始まらない…」
「遅れる時は、必ず言うって本人も言ってたのに…もしかして、寝てるとか…?」
「いや!まさかな…」
数時間後
「お、おかしい…!全く始まらない…ハルくんー…ハルくん不足だよぉ…(?)」
ピロン
「あ!ハルくん!」
『皆…ごめんね…ちょっと急用ができて…それで遅れちゃった…本当にごめんね』
『あ、そうそう!今日は相談枠の日だったね!』
『えっと…まずは…』
その時だ
『ハル〜何してんの?』
画面の向こうから女の人の声がした
『あ!ちょ…!香奈!今は…』
「香奈…?」
『あ…えっと…これは…!』
「……」
ふと、コメントを見ると、一つのコメントに目がいった
<もしかして、急用って、そのかなとかいう奴と、なんかしてたってこと?>
俺はそのコメントをみた瞬間、目を疑った
「ハルくんが…配信をすっぽかして…女の人と……?」
他のコメントにも
<ハルくんって彼女いたんだ>
とか
<ハル!一回、その女とシてるところ配信にしてよ!>
とか
<ハルくん……最低…私はハルくんしかいないのに!絶対に許さない!>
などのコメントがあった
俺は、ハルくんのコメントを待った
『…この人は…僕の姉です…』
「姉…?」
そう聞いたリスナーみんな、安心したなどのコメントが沢山きた
だが、話は更に思わぬ方向に…
『なーに言ってんのさ!ハル…さっきまで、私に散々えっちなことしてきたじゃん笑』
『今更どうしたのさ?』
<やっぱり!>
<え…ハルくんって実は結構…へんたい?>
『おまっ…!何言ってんだよ!』
本人が焦っているということはそうなのだろう
俺は、一度配信から抜けた
現実を受け入れるまで、ハルくんの配信には”あまり” 入らないようにしよう
そう思った
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今回は、配信者の闇をテーマに書いてみました。 よければ、感想を教えてください。 今後はそれを参考に作っていきたいと思います。