俺の名前は鈴木そうま。普通の高校二年生。でも周りからは
「キャーイケメン!」「そうま様だ!今日もかっこいい♥️」「今日もクールなひとだわー♥️」
と言われたり、学校でなぜか俺のファンクラブができるくらいだ。男友達からは
「ひゅーひゅー!今日もモテモテですなぁ~。そうまサマ♥️ww」「かっこいいねぇ~そうまサマ♥️ww」
とよく冷やかしをしてきたりからかったりしてくる。まぁいいんだけどさ。なんでいいかって?それは何回注意しても
「ごめんなさいそうまサマ♥️ww」
と、一向にやめる気配がないのだ。だからもうあきらめた。少しあきれたよ。それにおれ自身イケメンじゃないと思う。少しは顔整ってるかもだけど、イケメンではないと思う。
「はぁ~。学校疲れた~。今日もキャーキャーちょっとうるさかったな…友達とろくに話ができないよ…それに下駄箱にラブレターとかやめて欲しい…どこの漫画だよ…」
俺は、ため息をつきながらつぶやいた。
「ただいま~。」
「あ、お帰り~」
俺はまだ玄関にいたからお母さんの姿は見えない。でも、いつもの優しい声だ。
「おやつ、テーブルの上に置いてあるよ。」
やっとお母さんの姿が見えたとき、お母さんはお皿洗いをしていた。
「おう。」
俺はおやつをとって、自分の部屋でファンタジーもののアニメを見ながら食べた。俺が大好きなチョコチップクッキーだった。チョコチップが少し大きくてクッキーが片手で一口でもいける。この手軽さもいいけど、チョコチップとクッキーの相性も本当に最高なんだ!
「あー俺もあんな風に魔法出してみてぇな。」
俺は冗談混じりに呟いた。
「ならばそなたを異世界へ転生させてあげましょう。」
急にキーンと耳鳴りがして神々しい声が聞こえた。まるでエコーがかかっているようだ。
「だ…だれ?!」
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