テラーノベル
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名無し
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フィクション
御本人様関係❌
空白厨
地雷様回れ右↺
オチ弱
拝啓、昔の俺へ。
雪が降る、寒い日に部屋の隅で俺は何も疑わなかった。
結局引っかかってしまったな。
誰も俺の苦しみは気付いてくれない。それは確かに変わらない。でも、それだけは手を出すべきではなかったと今になって思う。
あれは絶対開くな。後悔するぞ。……って言っても遅いんだけどな。
俺は今、それを償う為に生きてる。
あれは10年前の事だった。
俺は手を染めてしまったんだ。そこで俺の人生は崩れた。
あの時、俺は一瞬にして友達が居なくなった。
その原因は俺をよく思わない女のとある一言だった。
「あいつうざくね?笑」
その日から俺は独りになった。
正常な判断力なんて残ってなかった。
夜。俺は応募してしまったのだ。
闇バイトに。
俺は疑わなかった。
何故なら、普通のバイトと時給が同じくらいだったから。
俺が知ってる闇バイトは時給が異常に高いものばかりだった。
俺は履歴書を送ってしまい、脅しの材料を与えてしまった。
後に引けず俺は罪を犯した。
そして俺はようやく、今日、出所した。
模範囚として予定より早く出所した。
俺はこれから仕事を探す。
罪を償いながら。
死んだところで罪は償えないから精一杯生きて。
ただ、電話だけは出ないようにしている。
《 完 》
コメント
1件
うわあ……重い、でもすごく引き込まれた。最初の「拝啓、昔の俺へ」で一気に世界に入ったよ。同調圧力や孤独って、誰にでもあるあるだからこそ、主人公が「あれは絶対開くな」って警告してるのに、結局手を染めてしまう流れが胸に刺さった。空白や改行の使い方も、語り手の沈黙や時間の重みを感じさせて効果的だなって思った。出所して「電話だけは出ないようにしている」って一文が、償いの決意と同時にまだ完全には癒えていない傷を感じさせて、すごく余韻が残る終わり方だった。短いのに、一つの人生の分岐点をぎゅっと詰め込んだ、いい作品だったよ。