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──────ルカさん視点──────

「あれあれ〜?ここまで来れたのに、私なんかに押されてるのー?よっわ」

「…くッッ!!」


俺と相対する神はそう吐き捨てるかのように事実を突きつけてくる。

実際、その通りである。俺は運が良かった。俺が生き残れたのはヒナのおかげだった。俺は、ヒナを空中から人気がない場所に突き落とした。理由は俺が、ヒナを殺そうとしたから。他の人に殺させはしないと、取らせはしないとした結果だった。今思えば、ヒナは普通に避けることができるし、飛べばすぐに空中に戻れるからだ。

ヒナは、俺を生かすために、わざと下まで落ちて、そして戦わずに自殺をした。俺を生かすためだ。感情を操ってまで、俺に、後悔させないように──────。お前が死んだら、その力は意味無いくせに。


「でもね、私、君の相手をしてる暇はないの。他の侵入者をやらないといけないし、死神を回収しないといけないから。」


そう言って、その神はニコリと笑う。───ゾッとするほど恐ろしいその笑みは冷酷さが滲み出ていた。

───ドクンッ

心臓が、握りつぶさたかのような痛みが走る。心臓がドクドクと高鳴り、汗がにじみ出る。


「───ねぇ、ルカ兄。」


後ろから、懐かしい気配を感じる。しかし、それと同時に理解する。あぁ、これは───


「久しぶり!元気にしてた〜?」



──────幻覚だ。

ヒナは確実に死んだ。それは、俺がいちばん理解している。目の前で、光となって、塵となって───。でも、こんな懐かしい声が聞けて嬉しいような、幻覚とわかっているのに、目が離せない。


「おーい!ルカ兄?返事してよ〜ヒナ、怒っちゃうよ〜?」

「あ、あぁ。ごめん」


反射的に謝ってしまう。何をやっているんだ、俺。こんな幻覚に引っかかっている場合ではないのだ。直ぐに、こんな幻覚を終わらせて───。


「ルカ兄。なんで私を殺したの?」

「…ッッ!!」


息が詰まる。心臓がドキリとはね、背筋に嫌な冷や汗が出る。気持ち悪いその感覚が気にならないほど心臓の鼓動がうるさかった。手足の感覚が薄れていく。自身の、見たくない現実を心から抉り出されるかのような痛み。


「私、痛かったな〜。自分で死ぬの、勇気いるんだよ?ルカ兄はさ、私のことを追い詰めて楽しかった?楽しかったよね〜!」

「いや、ちが…ッ!」

「違くないでしょ〜?ヒナが死ぬ選択をするくらい追い詰めたのに?じゃあなんで殴ったの?突き落としたの?今まで、暴言ひとつ吐かずに優しくしてくれたのに。あの時は酷いこと沢山言ったよね?とっても傷ついたな〜」


棘所の痛みではない。針山に何回も、何回も突き落とされたかのような、地獄のマグマに突き落とされたかのような、爪を全てはぎ取られたかのような。そんな痛みを心が訴える。ヒナからの追撃は止まらない。


「…裏切られた?って、言ってたよね!あれ?本当に裏切ったのはどっち?ルカ兄のために死んだ私と、私を追い詰めたルカ兄…あれ?あれあれ〜?」

「ぁ、それ、わ…」

「言い訳なんか聞きたくなーい!ルカ兄が私を殺したみたいなもんじゃん。ひっどいね。許せないな〜。」


ヒナはそうニコニコと笑いながら俺に詰寄る。幻覚なのに、ヒナが俺の心臓部に指を突き刺された感覚がある。ヒナは、先程までの高い声のトーンを落とす。


「死んで詫びろよ」


黒く塗りつぶしたかのような瞳が俺だけを見つめる。ガン開きした目には恨みつらみが滲み出ていた。肌や、目、口がとけ始める。


「アハハハハwアハハハハハハハハハハハハハハハハwww」


狂気的な笑いを浮かべ、笑い声をあげる。溶け始めた指で、俺を指さす。


「さっさと死んでしまえよw!!裏切り者の役立たつがァ!!!アハハハハwww」


そう言いながら、ヒナは剣を俺に持たせる。シンプルなデザインで、鋭利な刃が俺を見つめる。鈍く光るそれは、俺を急かすように見つめてくる。


「ほら、心臓に突き刺すだけ簡単♪ほら、やってみよ?償おうよ。私が死んだのにルカ兄だけ死ぬなんて許さないよ?ね?


──────これ以上、私の手を汚すつもり?」


「───あ、はは…w大丈夫だよ。ヒナ。俺、ちゃんと、死ねる、から。」


俺は、その剣を握る。手が震えているせいでその刃は小刻みに震える。息が荒くなり、死ぬことに対して、恐怖を抱く。だけど、それよりももっと、もっと怖いのは。ヒナに嫌われることだった。───幻覚だから?違う。幻覚だったとしても。これは、俺の本心なのだろう。だって、心のどこかで納得してしまった自分がいるから。

それに、俺が生き続けても、迷惑だし、足でまといだ。

結局、俺は『ヒナ』という弱点を克服できなかった。不可能なこともあるものだな。なんて一生の最後のつまらない冗談を思う。

相手が、幻覚だとわかっている。けど、聞かないという選択肢はなかった。


「来世は、兄妹になってくれるか?」


俺が、そう尋ねるとヒナは笑って答えてくれる。


「一生会わないことを祈るよ」

「───ッ。…そっかぁ…。じゃ、俺もそう祈るよ。」


俺は、最後に偽物のヒナにとびきりの笑顔を浮かべる。そして、心臓を──────。


ブシャァアアッ












「なーんて。」


俺はそう言って、心臓に突き刺した剣を取る。血がそこから溢れるが、気にしない。そして、笑ってみせる。


「心臓という弱点は、もうないんだ。」


俺は、その幻覚という束縛から抜け出した。























ここで切ります!今回はね、救いを与えてみました!私基本的小説書く時にどんでん返し好きなんですよね〜まあ、いい方向の時と、悪い方向の場合があるんですけどね…wでもな〜神界でもっと人数減らしたいですし、神の圧倒的力を書きたいですねー。あ、一応生存者まとめときますね!

めめさん、いえもんさん、ルカさん、八幡さん、ぜんさん

の、5人ですね!うわ〜青色系が多いですね〜!贔屓してるつもりはなかったんですが…。まあ、この中から1人2人はお亡くなりになってもらいましょう!

それでは!おつはる〜!

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コメント

10

ユーザー

実質死神は作者説

ユーザー

いえもんさんとめめさんはさすがに死なないだろ・・・死なない・・・よね?

ユーザー

ひなにいかっこよき

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