弔くん怒ってる____
『弔くんごめん……』
そう言うも
弔くんは握ってた手を振りほどき
「凛、なんでなの?!」
と。
「この前荼毘とは話すなって言っただろ……!」
ああそういえば____
「俺は……こんなにも凛がいないと寂しかったのに……」
『私も……寂しかったよ』
「嘘だ……!!」
そう、弔くんは叫ぶと自分の首や手をボリボリと
なんで……凛……凛……
どうして……ねぇ……答えて……と呟きながら
かく。
『かいちゃだめだよ……』
と私は言い
私が弔くんに触れようとすると____
「触るな!」
振り払った手の指先が私の頬に当たって____
シュッ
ポタリ……
頬から血が流れ始めた。
弔くんの指先で切れてしまったんだろう
私は頬をおさえ
罪悪感に苛まれる。
それを見た弔くんは、ハッと我に返ったように
「凛……、血が出てる……ごめん……凛……ごめん……」
と震えるように私を抱きしめた。
ごめんね____
弔くん____
「凛……ごめん……好きだよ……」
私の頬を撫でながら、弔くんは言う
そして先程の傷の血を手で拭う
『弔くん、手に血が……』
「いいんだ……凛の血は綺麗だから……」
そう言ってその血を舐める____
そんな事を言ってくれるの?____
こんな今まで個性を無効化するだなんていう体に流れる血を綺麗だなんて____
私も弔くんの頬に触れる。
そして
『好きだよ……弔くん……』
と
言い
キスをした_____
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