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== ut ==
shp「はぁー……なんで俺がやらなあかんねん……」
ut「別に送っていかなくてもよかったのに」
shp「こんな幹部と総統はどこで敵作ってるかわかんないですよー」
ut「…………」
こいつの名前だけ教えてくれんかったな……
知られたくないこと……人殺しでもしたんか?でもそういうことする人には見えないんだよなぁ…
ちらっと彼のことを見る。
一応ね…敵国かもしれんし…拾える情報は探っておかないと…と言ってもねー。歩き方、服の生地…特徴的なものはないから敵国の幹部とかではないんだろう。
shp「…なんすか」
ut「………えっ?」
shp「いや…見てたから」
ut「っあー…いや、えっと…細いなーって…!ちゃんと食べとる?」
shp「あ〜よく言われますー」
ut「…………」
何もして来ないとはいえ、ワンチャン殺されるかもだし一定の距離は保っている。
なんやろこいつ……能力者…いやわからんよなぁ。2人とも使ってるとこは見たことないけど…2階の監視部屋から飛び降りて無傷だったしな……ま、ただの足強い人かもしれんし?なんも変なとこはないというか…。個性を認めるのも大切なことやろ。
そう考えてると、紫の子が足を止めた。
shp「あの…言うか迷ったんすけど」
すっ、と 俺の前にきて、ネクタイを外す。
ut「……は?」
shp「ゾムさんが飛び降りた時にだいぶ崩れたんすね。結び直しますよ」
ut「あ、あぁ……ありがと…」
shp「このまま街に出られないでしょ」
刺されるかも俺……!?
あまりにも不自然な言葉に、そんなことを思う。が、何もできないので、両手をあわあわさせながら待っている。
心を落ち着かせるために、無理やり話題をつくる。
ut「……なあ、お前らいつからやってるん?」
shp「え?いや、まぁ僕が……ん?何歳やろ……去年からくらいっすかね」
ut「へー…」
shp「……できましたよ」
ut「おー…うん…」
人のネクタイわざわざ直すて…言うだけでよかったのに…変わっとるやつやなー…親切なんかわからんわ…
ut「じゃ、ここまででええよ」
門の手前まで来たので、足を止める。
shp「まぁ…部屋まで送ってもいいんすよ」
ut「距離近くない?」
shp「嘘っすよ」
じゃあ、と言って城を離れれば、俺はいつものようにドアを開けた。
いつものようにドアを開けて城に入る。
ため息をつくと、視界にロボロが入った。
ut「ん!ロボロやん」
rbr「大先生…!?」
会議室。全員に集合をかけた。
内容も話されずに入った幹部たちは、俺のことを見て目を丸くする。
sha「あ!大先生!いたんかお前ぇっ!よかったぁ…」
tn「おー大先生。何もされてへんか?」
em「あっ、大先生おる!心配したわぁ〜、、」
kn「えっ!!大丈夫かお前!どこ連れてかれたん?」
慌ただしい。やっぱ俺がおらんとダメなんやな。みんなは。
そんなことを考えていれば、全員が集合する。
tn「えー大先生に話聞きます」
ut「うい」
はぁ、とトントンがため息をつく。こういう時のトントンは色々めんどくさい時。ほんまごめんなぁ…
tn「あのあとどこ行った?」
ut「埋めるか迷ってた謎の地下」
em「それ忘れてたな…ちょっと言ってくるな」
rbr「あ、監視の窓の鍵も直しといて」
em「あー…はいはい…」
と言ってエーミールが部屋を出る。
tn「ありがと。……で、なにされた?」
ut「質問」
tn「…何?」
ut「箱と鍵の位置」
tn「べらべらしゃべってねぇだろうな」
ut「大丈夫やで。なんも言うてへん」
ほっとする空気。
ut「でさ。今度聞かれた時用に……鍵持ってるのってロボロよな?」
そう聞くと、トントンは一瞬目を見開き、言葉を詰まらせる。
tn「………せやね」
ut「だよね〜」
今、ゾムさんはパン屋に行っている。俺、ショッピは盗聴器の音声を聞いていた。
『ーー何された?』
『質問を一個』
『…何?』
『箱と鍵の位置』
『べらべらしゃべってねぇだろうな』
『大丈夫やで。なんも言うてへん。……でさ。一応やねんけど……鍵持ってるのってロボロよな?』
『………せやね』
『だよね〜』
思わず吹き出してしまう。
shp「っはは…wはーぁ…おもろ〜w」
やっぱあいつにしてよかった。俺はベッドに潜り込んで嗤った。
== shp ==
zm「ふはははっww」
すんごい楽しそう。
zm「馬鹿すぎやろ〜w」
shp「………」
音声を聞いたゾムさんは買ったパンを頬張りながらめちゃくちゃ嬉しそうに笑っていた。
zm「じゃあロボロも捕まえるか〜」
shp「部屋も行きたいっすね〜」
なんて話をしながら俺は完成に近づいてきた城内の地図を見る。
shp「やっぱ広いな………」
zm「な。幹部だけが使うんやろ?国民も苦労するぜ……」
今日もいつものように侵入する。
警備も固くなってるだろうから、慎重に。
zm「ロボロの部屋って特定できてる?」
shp『いや……わかんないんすよねぇ…』
zm「…外から見た方がええか?」
shp『カーテンあるから多分無理だと』
zm「あー…」
今日中に盗るのは無理かなー
とりあえず色んな部屋漁ってみる、と言って廊下を歩く。
現在時刻は12時45分。みんな食堂で昼食をとっているっぽく、人の気配はない。
この隙に、俺はちゃんと入り口から入る。
zm「ん〜どうするか…」
shp『まあ、順番に見るしかないっすね』
zm「そうかー…」
1番奥の部屋に入って、ドアを閉める。
ベッドに豚のぬいぐるみがある…かわええ…
ロボロがワンチャンこういう趣味だった説は
「ゾム」
zm「……?」
名前を呼ばれる。ショッピではない。聞いたことのない声。
振り向くと、そこにはニット帽をかぶる女みたいな顔のやつがおった。
「今度は俺らの私物に目をつけたか?」
shp『シャオロンです』
隣の部屋に移動する。
sha「2人組らしいな。今も通話してるとか」
zm「相方は今寝とる」
うーわ。ロボロ臭しかしないー。写真貼ってる位置が異様に低いもんな…調べるか……
sha「…嘘下手か」
zm「嘘じゃないんですけど」
ベッドの下。カーテンの裏。カーペットの裏。壁の裏。引き出しの中。照明の電球とガラスの間。天井。床…ないなー……常に本人が持ってるとか?いや、でもな…リスクが高すぎる。
sha「その部屋…なんかあるん?」
zm「…どう思う?」
sha「………」
シュッ
空気をナイフが切った。
タッ
一歩後ろに下がる俺の靴の音が響く。
zm「………w僕何もしてないのに〜」
煽りながらも、俺の心はめっちゃ爆発していた。
あっぶねぇぇぇ!!ナイフが目を切りかけた……意外に素早いな…
てかなくねー?部屋じゃないんか…?
sha「なぁ…ゾム」
zm「んー?」
本一冊一冊を調べる。歴史、薬学、武器、言語、心理学など、さまざまな種類が綺麗に整理されている。
sha「なんでその部屋調べとんの」
zm「いやぁ、な?こいつが持ってそうやったから」
sha「……そっか。勘?」
zm「盗聴器」
sha「……大先生か」
ふっ、とシャオロンが鼻で笑った。
sha「…w俺優しいから教えるけどさ」
俺の目の前に来てしゃがみ込む。
sha「鍵持ってるの、ロボロじゃないで」
この空間が静まり返った。
今回長めか?
次回もよろしくお願いします〜