テラーノベル
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一軍男子の名前:
* **蓮(れん)**:一軍のリーダー。親が理事長と繋がりがある、冷酷な男。
* **拓海(たくみ)**:蓮の側近。体格が良く、力づくで人を従わせる。
* **大和(やまと)**:口がうまく、人を精神的に追い詰めるのが得意。
* **陸(りく)**:チャラついた雰囲気で、他人の不幸を面白がる。
* **翔太(しょうた)**:一軍の末端。蓮たちの顔色を窺いながら動く。
「あはは! まさか本当にあいつらと縁切るとはな!」
学校近くのカラオケボックス。薄暗い個室に入った途端、蓮、拓海、大和、陸、翔太の5人は、いるまをソファの奥へと押し込めた。
大音量で流れる曲の重低音が、いるまの心臓を不快に揺らす。
「ほら、いるま。よくやったご褒美に、これ飲めよ」
拓海が差し出してきた炭酸飲料を、僕は冷めた目で見つめて無視した。教室での演技はもう終わった。一軍の奴らにまで愛想を振りまく義理はない。
「……用が済んだなら、俺は帰る」
立ち上がろうとしたいるまの肩を、大和と陸が左右からガシッと力づくで押さえつける。
「おいおい、冷てぇな。あいつらの未来を人質に取られてるってこと、忘れたわけじゃないよな?」
蓮がいるまの前に立ち、ニヤニヤと歪んだ笑みを浮かべた。その手には、スマホの画面。そこには、シクフォニのみんなが学校の廊下を歩いている盗撮写真が映っていた。
「お前が少しでも俺たちの言うこと拒否したり、抵抗したりしてみろ。明日からすぐ、あいつらの人生をめちゃくちゃにしてやるから。……な? 大人しくしてろよ、いるま」
「っ……!」
奥歯が割れそうなくらい、強く噛み締める。
抵抗したら、あいつらが虐められる。夢を奪われる。それだけは、絶対に阻止しなきゃいけない。
いるまは身体の力を抜き、ぎゅっと目をつぶって拳を握りしめた。どんな屈辱だって、耐えてみせる。
「ハハ、やっぱりこいつ、あいつらのことになると途端に大人しくなるな。マジでウケる」
翔太が下品に笑う。
その瞬間、蓮がいるまの目の前にぐっと顔を近づけてきた。
「じゃあさ……、まずは挨拶代わりに、これくらいさせろよ」
蓮はいるまの細い両手首をまとめると、片手で強引に掴み、いるまの頭の上の壁(背もたれ)に強く押しつけた。
ビクとも動かない。片手でいるまの自由を完全に奪った蓮は、空いたもう片方の手でいるまの顎を乱暴に掴み上げる。
「ん……むぐっ……!?」
無理やり唇を塞がれた。
一軍の男特有の、嫌な匂いと生温かい感触が口内に広がっていく。拒絶したくてたまらないのに、頭の片隅で「シクフォニのみんな」の顔が過り、身体が硬直して動かせない。
蓮はいるまが抵抗しないのをいいことに、さらに深く、容赦なくキスを貪ってくる。
いるまの手首を掴む蓮の手に、さらにギリギリと力が込められた。
あ
16
823
薄暗いカラオケの個室で、いるまは大好きなみんなを守るために、ただ一軍男子たちの欲望の標的になり、声にならない悲鳴を心の中で上げ続けるしかなかった。
コメント
1件
読了しました。一軍のキャラ設定が各役割ごとに異なる圧力の掛け方で描かれていて、物語の緊張感がぐっと増しましたね。特にいるまが「シクフォニのみんな」を守るために無理やり唇を塞がれるシーンは、読んでいて胸が締め付けられました。抵抗したいのに動けないもどかしさが伝わってきて、この先の展開が気になります。構造的な伏線として、この人質状態がどこでどう転ぶのか、じっくり見守りたいです。