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あ
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「ん……っ、離せ……っ!」強引に肩を掴まれ、背後の壁に押し付けられる。目の前には、不敵な笑みを浮かべる蓮(れん)がいた。視界が歪むほどの圧迫感に、いるまは奥歯を噛み締めて耐える。「ハハ、いい反応だな。あいつらのためなら、プライドも何もかも捨ててここに来るんだな、お前」蓮が楽しそうにいるまを見下ろす。その横から、一段と冷酷な眼差しをした翔太(しょうた)が、小馬鹿にするような笑みを浮かべて近づいてきた。「蓮くん、ただ黙らせるだけじゃ面白くないですよ。こいつ、仲間の前では強がってる分、ここで追い詰められた時の顔が一番傑作じゃないですか。もっと徹底的に絶望させましょうよ」翔太はそう言うと、いるまの胸元を乱暴に掴み、冷たい言葉を浴びせてくる。「いいか? 俺たちが一言触れれば、お前らのグループなんて一瞬でバラバラだ。シクフォニの未来を守りたいなら、俺たちの暇つぶしに最後まで付き合えよ」「……っ」抵抗できない。ここで俺が感情に任せて暴れれば、みんなが積み上げてきた努力が全部台無しになる。いるまはぐっと拳を握り、身体の力を抜いて、降り注ぐ嘲笑を受け入れる準備をした。拓海(たくみ)がいるま
の逃げ道を塞ぐように立ちふさがり、大和(やまと)が冷徹にスマホの画面を突きつける。「ほら、お前が少しでも逆らえば、用意してあるデマ情報を拡散する。どうする? 仲間の人生、お前一人の我慢で救えるんだぞ」陸(りく)が皮肉めいた笑いを浮かべながら、いるまの屈辱的な表情を記録するように眺めている。「最高だよ、いるま。必死に耐えてる姿、あいつらにも見せてやりたいな」翔太がさらに追い打ちをかけるように、いるまの心を抉る言葉を次々と投げかけてくる。「あはは! 悔しそうな顔! 蓮くん、こいつ本当に最高の『おもちゃ』ですね。気に入りました」蓮が俺の顎を掴み、耳元で低く冷たい声で囁いた。「お前が俺たちの指示通りに動き、俺たちを退屈させないなら、あいつらには手を出さない。……約束だ」「……分かったよ……」薄暗い部屋の中で、俺は仲間を守るための「盾」として、彼らの執拗な精神的攻撃に晒され続ける。プライドを切り刻まれ、理不尽な要求を突きつけられる時間は、永遠のように長く感じられた。みんなを守るため。その一心で、俺は込み上げる感情を押し殺し、独りでこの苦境を耐え抜くしかなかった。
コメント
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うわあ、心臓がギュッと締め付けられました……。いるまの「仲間を守るために盾になる」という覚悟、痛いほど伝わってきました。蓮たちの執拗な精神的攻撃の手際の良さに、この世界の非対称な力関係の設計がしっかりしてるなと感じます。プライドを切り刻まれながらも拳を握り締めて耐える姿に、続きが気になって仕方ないです。