ニーゴのお話 。( 創作 )
『 』 ↳ まふゆ 〝〟↳ 奏 「」 ↳ 絵名
【⠀】 ↳ 瑞希
___ ある日を境に奏はナイトコードに
来なくなった 。
『 奏 、今日もいないの ? 』
【 そうみたいだね 〜 …… ⠀】
「 奏 、 もう1週間もログインしてない…… 」
『 ……… 』
無言のまふゆ 。1週間前までは変わらなく
作業をしていたのに、どうしてだろうか。
’’ …… 救ってくれるんじゃ 、なかったの …… ? ’’
ふとそんな言葉を呟くまふゆは、胸の奥が冷たく、段々と過呼吸になっていく。親は寝てる、今は25時を過ぎていて、今日はもう落ち着かせるために寝なきゃと思い、瑞希達に
’’ ごめん 、今日は寝る ’’ と言ってナイトコードを退室した。
『 …… 奏 っ …… 』
頭を抑えては、セカイに行く。
__ 何も知らないミク達に状況を
教えては、やはり皆言葉が出ない状態で。
特にレンの顔は真っ青、’’ 何かあってたらどうしよう …… ’’ なんてずっと呟いている。まふゆも苦しそうな表情で胸元を強く握りしめては、ミクが背中を軽く叩いて ’’ 大丈夫 ’’ と優しい声で落ち着かせてくれた。
『 ありがとう 、ミク 』
お礼を言えば 、もうまふゆはセカイではなく、現実世界へと戻っていた。セカイにもいない奏 、そしたらあとは何処にいるのだろうか、
『 …… 家 、病院 ……… 、 』
色々考えたが、やはり思い当たるものはない。
____ そんなある日 、
’’ 奏がナイトコードにログインしました ’’
そう文字通りに書かれてあったのだ 。
『 奏 っ …… ! 』
〝 …… 〟
「 奏 !、 大丈夫だったの !、? 」
【 心配したんだよ 〜 …… ! 】
皆がそう言っているが、奏は無言のまま小さな声で 、
’’ …… わたし 、救えないや ( 笑 ) ’’
___ 明らかに小さな声でも聞こえた。笑いながら上記を呟く彼女。そう考えている間に奏はナイトコードを抜けた。
「 奏 っ !? 、まだ話は …… ! 」
【 救えない 、か ⠀】
『 …… 』
完全にまふゆも絶望した。
〝 救ってみせるよ 。 わたしの曲で 、
まふゆを、皆を幸せに出来る曲を …… 。 〟
『 …… そう言ったのは 、奏だよ …… 。
’’ 裏切り者 ’’ 』
__ 一人でいる部屋で今までに無い感情が込み上げてくる。こんな感覚はまふゆにとって初めて 、またナイトコードにいる皆に
’’ …… 今日も寝るね ’’ と伝えては退室。
そうしてセカイに行けばその事を話す 。
ミク達は驚いた顔でまふゆを覗き込む様に見た。’’ 本当なの …… ? ’’ レンは信じ切れないようで、’’ 本当だよ ’’ と下を向きながらまへゆは呟く。__ 数分沈黙が続いた後 、ルカが喋り出した 。
’’ …… きっと 、奏自身が 貴女達が知らない辛さや責任感に押し付けられていたのかもしれないわね 。…… また 、取り戻せるかしらね 。 応援しているわ ’’
ルカはそう言いながら背を向けて、反対方向へ歩いて行く 。同じ様にMEIKOも 。
’’ …… ごめん 、ぼくも 、 ちょっと 、行くね 、 ’’
どうやらレンも頭がこんがらがっているそうだ 、ミクやリンは真剣にまふゆの方を向いている。
’’ …… まふゆ 、 もう 、駄目なのかな ’’
ミクは完全に奏が戻ってくる、という希望は無くした。リンは下を向き、’’ 私も 、行く ’’と言ってしまって 。
『 …… 私も 、そろそろ 行くね 』
ミクは頷いては、悲しそうな表情でまふゆを見詰めていた。
『 …… 奏がいないなら 、 私は救われない。 …… もう 、消えるしかない 。 』
またまふゆはその言葉を発し 、ナイトコードに入った。
【 あれ 、まふゆ 戻ってきたんだね !⠀】
「 はぁ …… 、 せっかく今話してたのに 」
『 …… 私も 、 もう駄目だ 。 奏がいないなら 、 救われない 、 消えるしかない …… 。 』
ナイトコードにいる瑞希と絵名にまふゆは、そう伝えて、
【 …… まふゆ 、駄目だよ ! ⠀】
「 あんた 、 奏もいなくなって 、 あんたもいなくなってどうすんのよ! 」
そう言われたがまふゆは無反応 。そのままナイトコードを抜けてしまった 。
【 まふゆ …… ⠀】
「 なんなの 、 」
___ 翌日になると 、まふゆは消えた 。
’’ まふゆ 、もう朝よ ? ’’
母親の声 、鳥のさえずり 、 その瞬間に扉を母親が開けた 。
’’ …… まふゆ …… ? 何処に行ったの …… !? ’’
母親が騒ぐ 。その声で父親も気づき 、
’’ どうした ? ’’
と父親が問いかける 。
’’ まふゆが 、まふゆがいないのよ …… ’’
膝から崩れ落ちる母親は 、絶望している。父親は下を向いては、何も言わずに2階を下りる。
’’ 行ってくる ’’
まふゆが居なくなっても 、仕事に行く父親。クズすぎる 。それに対して母親は 、
’’ …… まふゆの心配もしないで 、’’
泣き崩れていた 。母親がふとパソコンを触ると 、まふゆが隠していたナイトコードが見つかった。
’’ …… 音楽 、25時 、ナイトコードで 。 ? ’’
母親がそれを開くと 、
「 はぁ 、結局朝までやっちゃった 」
【 まふゆも奏もいないしね ……⠀】
’’ 雪がナイトコードにログインしました ’’
’’ なによこれ ’’
母親の声がナイトコード内に響く。
「 え 、 何でまふゆのお母さんが 、 」
【 嘘 っ 、 ⠀】
’’ …… 貴方達の仕業ね ’’
そう言えば 、母親は怒り狂った 。
’’ 貴方達のせいで 、まふゆは消えたのね …… ’’
「 消えた …… 、? 」
【 ボク達は何も知りません …… ! それにまふゆが消えたって 、本当 …… ⠀】
’’ …… うるさいわね 、黙りなさいよ ’’
母親がそう呟けば 、退室した 。
「 …… 本当に 、消えたの ? 」
【 …… そう 、なのかも ⠀】
__________ 。
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