テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
2話
あの日から、ほとけっちと話すようになった。
本当はあまり話したくなかったが、仕方なく。
でも、心做しか、少しずつほとけっちを信じるようになった。濃い霧が晴れるかのように。
💎 『 りうちゃん♪ 』
休み時間になる度に話しかけてくる。
いや、りうらがその席の近くをとおるから。
🐤 『 なーに…どうしたの?w 』
そして、会話をしてから授業の準備をする。
それが、いつもの日常だった。
ほとけっちと絡んでいると、少しずつともだちもふえてきた。いらなかったんだけど、話すとすこしずつ信じれるようになった。
初兎ちゃん、ないくん、まろ、あにき。
みんな優しくて、話してて楽しい。
もしかしたら、もぶくんのおかげなのかも。
でもまた、幸せはだいたい崩れていく。
りうらは風邪をひいて少し学校を休んでいた。
その間に、いつめんの様子がかわっていた。
……ひとり、ふえていた。
💎 『 〜〜…ーーー? 』
👦 『 ~~~…ーーw 』
なにがなんだかわからなかった。
たしか、あの人はもぶ2くん。
りうらも少しだけ話したことはあったけど…。
🍣 『 …っあ、りうらー!! 』
でも、この頃はまだ変わらなかった。
ー 数週間後
最近、りうらはひとりだ。
あのグループに、ある一人の男の子がはいってきてから、りうらも変わってしまった。
でも別にあの男の子はわるいひとではない。
移動教室だって。
今までは六人で移動してたのに、今は男の子とほか五人での六人。給食の時間だって…。
でも唯一、アイツだけは。
ほとけっちだけは。
ずっと話しかけてくれていた。
ー らいん
💎 『 りうちゃん体調大丈夫? 』
🐤 『 大丈夫だよ、心配かけてごめん 』
💎 『 ううん!早く元気になってね! 』
💎 『 そうしたら一緒にお出かけしよ! 』
🐤 『 うん、ありがとう 』
ー 現在
別にどうでもいいけど。
りうらは一人ぼっちは慣れてるから。
でも、ともだちはほしいよなーなんて。
まぁ、ほとけっちがいればいいけど。
とかいってストレスをためていたからか、体調不良になってしまった。
頭痛と腹痛胃痛と吐き気と目眩等々に襲われ、今にでもしにそうなくらいだった。
病院に行っても夏バテと言われる始末。
熱があり、終業式も近いのに学校に行けない。
🐤 『 …… けほっげほっ … ッ 』
そんなこんなで、今日が休んで9日目。
明日は終業式。
そんな時、母親から告げられた。
👩 『 担任の先生から電話があったよ 』
👩 『 明日は学校に来いだって 』
大嫌いな担任の先生からの電話。
それだけで鳥肌がたちそうだ。
でも流石に明日は行かないといけない。
そう思い、今日は明日の準備をした。
ー 翌日
今日は終業式当日。
重い体を起こして、学校へ行く。
学校についた。
いつもより20分くらい遅い時間。
親が学校に近い親戚の家まで送ってくれた。
教室に入るのは少し抵抗があった。
だから少し俯いて、靴を履き替えた。
そのとき、同じクラスの下駄箱から、 靴を取りだしている人を見つけた。
誰だろう…と思っていると、それは初兎ちゃんだった。
🐇 『 うぉ…あれ、りうら!? 』
🐤 『 あ……初兎ちゃん 』
りうらが9日ぶりにきたから、驚いている。
🐇 『 体調大丈夫なんっ!? 』
🐤 『 大丈夫だよw 』
🐤 『 心配してくれてありがとう 』
🐇 『 無理しないようにな…? 』
🐤 『 うん 』
初兎ちゃんは驚きながら優しく接してくれた。
こういうところ、優しすぎて涙がでてきそう。
ー 教室
🐤 『 おはようございます… 』
初兎ちゃんもいたからか、教室には難なく入ることができた。
🐇 『 ~~…ーーーー ! 』
でもその肝心な初兎ちゃんは、別の人のところに行っちゃったけど。
でも、心配してくれたのはうれしかった。
愛されてるんだなー…と思ったから。
数年前…数ヶ月前に、大きい傷を負ったりうらだから、その愛をすごく嬉しく感じた。
🫧🫧🫡