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摩浪side
2017年3月頃
北さんの家に泊まった日から約数ヶ月が経った。あれから大学を卒業し、今はVリーグ専念中。と言いたいところだけど…。
今、俺はブラジルにいる。その理由は
カメラマン「目線こっちお願いしまーす!」
雑誌の撮影中。
中学で始めたモデル業を今でも続けてるから、練習がない日とか、あまり忙しくない時期はこうやってモデルしてるわけよ。
偉い人「摩浪くんありがとねん!」
摩『いえいえ、こちらこそです』
偉い人「明日で終わりだから頑張ろうね〜」
摩『はい。お疲れ様でした』
なぜこうなっているかというと、事務所の社長のせいである。うちの社長は本当に無茶ぶりの多い人。子供の頃からお世話になっている人だから、感謝はしている。それでも嫌だと思うところは多い。
例えば↓
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小1 連続ドラマ出演
小2 子供向け料理番組出演
(これを約3年)
小5 地方番組のレギュラー
小6 人気アニメ声優
中学3年間 モデル三昧
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こうなった原因は社長のせいもあるが、母親のせいでもある。色目使って社長に近づいて俺を芸能界デビューさせた。
あの時は何となくでやっていたけど、中学になってからはそうもいかなくなった。理由はバレーを始めたから。何度も説得したけど「部活なんだから大丈夫大丈夫w」って何度もはぐらかされた。
摩『(今まで何度説得したことか。もっと強気で言えばよかった、クッソ💢)』
今までで1番マシだったのは高校。控えるように頼んだ結果、ほとんど仕事がなく部活に専念…、でもそのツケが大学生になった時でまわってきた。Vリーグあるって言ったのに。
ーーーー〜回想〜ーーーーーーーーー
摩『社長、何度言えば分かって頂けるんですか?これから俺はVリーグやら、大学やら忙しいんです』
社長「そうなんだけどねぇ。高校で3年間サボったわけだし、その分儲けてもらわないと」
摩『サボった?外での仕事控える代わりに家で出来る配信してと言ったのは社長ですよね。こっちも忙しい中時間作ってたのに…』
社長「それでも足りないんだよぉ。それにねぇ、スポーツなんて限られた人しか成功しないんだからさ〜?そんなものより、キラキラした芸能界の方が儲かるよ〜」
摩『(コイツっ💢💢)』
社長「話は終わり。この調子で頼むよ」
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て感じてまた上手くはぐらかされた。
なーにがキラキラした芸能界だ💢そんな事微塵も思ってないクセに。確かに輝いた業界ではある。でもあの銭ゲバ狸にだけは言われたくない。
摩『(でも、もう少しであの事務所とはおさらばだ。辛抱辛抱…)』
俺が長い間、今の事務所を辞めなかったのには理由がある。それは証拠集め。
「あの事務所は色々問題を抱えている」
それを知ったのは小5の時、兄貴から聞かされた。他の事務所に移ろうって言われたけど、俺はそれ断り証拠集めに協力すると言った。それから数年間証拠集めにも力を入れた。
摩『(そっちも重要なんだけど、今は撮影に集中しないとね)』
今日の分は終わっているため、観光してからホテルに戻ることにした。
今更だけどなんでブラジル?って思う人もいると思う。今回のテーマがスポーティだからだ。サッカーやらビーチバレーやらあるしとか色んな理由で。
摩『そういや明日の撮影場所ビーチだったよな。もしかしたら翔陽に会えるかも…楽しみ出来た』