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【北村視点】
(キス…したのか?中野さんと?)
俺がした訳じゃない。
中野さんの手が俺の顔を触っていた。
これは中野さんがキスしたんだ。
「すっ………すみません💦ほんとにっ」
俺は思わず、中野さんを抱きしめた。
「えっ、先生?」
中野さんは戸惑っていた。
山本くんは…よく分からない。
「ありがとう……」
俺は、声にもならないような声で言った。
山本くんは、何も言わず棚を退けていた。
「あ、山本先生!ありがとうございます。」
中野さんがそう言うと、
山本くんはにっこり笑って
「うん、ごめん…」
と言った。
それから、山本くんと三人で話した。
「中野さんは、早退したってことにしてます。
理科は、英語に変えてもらって。」
英語。二組の長谷川先生の担当教科だ。
「長谷川先生に?」
「……はい。」
長谷川先生は、ノリがいい先輩なので
どう対処すべきかは分からない。
「あの……」
その時、中野さんが言った、
「北村先生…辞めちゃうんですか……?」
涙を含んだうるうるの目で。
「責任は山本くんにあるしなぁ。」
そういった後に、山本くんをちらっと見た。
「うぅ………わかりましたよ…。
責任取ります……」
山本くんはいやそうでもない顔をしていた。
気持ち悪い。