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初連載「coffee」
大森side
ミセスを結成した春、僕はある1人の青年をミセスに誘った。
それがキーボードの涼ちゃんこと藤澤涼架だ!
最初は僕を除いたメンバー全員困惑していたけど徐々に涼ちゃんの明るい性格に
みんな引き込まれたみたいですっかり馴染んで仲が良くなったみたい笑
でもギターの若井だけが少し涼ちゃんとの距離をおいているように見えた
フェーズ1が始まってから半年くらいまでは
涼「ねーねー若井これからよろしくね!!」
滉「…うす」
ってな感じでほとんど会話もしなかった。
それからまた少し経って2人がと言うか若井が涼ちゃんに必要事項以外話しかけることはほとんどなかった。
でも根気強くめげずに涼ちゃんが若井に話しかけ続けたおかげかな笑
2人は何気ない日常会話を笑顔でするようになった。他のメンバーも一緒に全員で話して馬鹿みたいに笑って時には喧嘩してこんな日々がいつまでも続いてほしいと心から願った。
でもそんな願いはすぐに消えた。
フェーズ1の完結とともに2人のメンバーが脱退するという悲劇がミセスに残された3人のメンバーに降り掛かった。
藤澤side
せっかく苦労して若井とも他のメンバーとも仲良く楽しく過ごせて毎日が幸せで溢れてたのにこんなひどい仕打ちががあっていいの?
神様僕達なにがだめだったんですか…?
でも腐っても僕は最年長。周りをよく見てしっかりしろ自分。
今は自分のことより周りを優先。
僕の残った2人と出会ってからの時間は若井と元貴の2人が過ごしてきた時間より遥かに短いはずだし僕には若井と元貴と同じくらい悲しんでいいかって考えたらそれは違う。
だってもともと他所から来た僕よりずっと2人にとっての、いや抜けた綾華と清宗も含んだ4人での思い出は宝物のように扱ってた。それは僕でも加入したときからすぐに分かった。
だから加入したてのとき若井はその宝物に埃のような「部外者」が入って来たのが許せなかったんだと思う。僕が若井の立場だったら多分同じような考えは生まれる。
なんてそんな過ぎてしまったことを深く考えたってもう遅い。いまさらいくら感傷に浸ったって抜けた綾華と清宗は帰ってこない。
いつも若井も元貴も
「涼ちゃんはグループ最年長だなんてことは気にしないで!!」
なんて言ってくれるけど正直最年長らしく振る舞いたい。だって今までこんな弱っちい僕に手を差し伸べてくれた2人に何もしてあげられてない。
活動休止中の間にもう若井と元貴は前を向き始めてる、僕も前を向かなくちゃ…
若井side
涼ちゃんと元貴のお陰で今ミセスとしてやっていこうという意志が強く俺の中に根を張り続けている。
次はその恩返しをする番だ。どうせ涼ちゃんは
「僕は最年長だから」
とか
「自分がしっかりしなくてどうする」
なんてずっと言い聞かせてるんだろうけど笑
これから絶対今までと比べられないくらいの困難がミセスには降り掛かる。だからお願いだから1人に抱え込ませたくない。
…ん?なんでこんなに涼ちゃんも元貴も同じくらいすっごく大切に思ってるはずなのに
「涼ちゃんことだけが真っ先に俺の頭の中に浮かぶんだろう…」
大森・若井side
「ねえ涼ちゃん、なんでそんな1人で抱え込もうとするの?」
「もう3人しかいないんだから支え合おうよ!」