テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
桃 side
ここはどこだろう。真っ黒な世界が俺の視界を埋め尽くす。
もしかして…‘‘死後の世界‘‘?
死ねた、やっと苦痛から解放された。
来世では幸せになりたいなぁ…。
真っ黒な世界で目を瞑ると、走馬灯のように聞こえてくる声があった。
赤 「先輩がいなくなったらりうらも消えちゃいますよ!?」
水 「ぇ、ないこ先輩がいなくなるとか考えられないよぉ!!」
紫 「そうなる前に相談してくださいよ~?」
青 「ないこの悩みは俺らにも背負わせてや」
黄 「一人で抱え込まずに、ちょっとずつ相談してな!」
あの時の声だ、あの時、俺がみんなに「もし、死んじゃったらどうする?」って聞いた瞬間の。
あぁ、俺ってこんなに愛されてたっけ?
真っ黒な世界の中で一人取り残され涙が流れる。
死後の世界ってこんなに孤独なんだな…。
そう感じたとき、俺の胸辺りがどくんと跳ね、全身に痛みが走った。
その後、俺の心臓は再び動き出した。
真っ黒な世界にたったひとつ小さい光が灯り、人影が見えた。
俺は呼吸を整えながらその光に向かって歩き出す。
桃 「なんで、どうして…死なせてくれないの?俺の人生は俺が決めるんだよ。
どう生きようと俺の勝手なのに」
どうして進んでしまっているの…?
赤 side
先輩ともう一度一緒に笑えますように。
そう願いながら目が覚めるのを待っていた。
先輩が起きたら、りうらは自分の人生を諦めなくて良い。そう思った、けれど
そうじゃない。
‘‘先輩が起きたら、6人で悲しまなくて良い‘‘。
他愛のない会話も6人で、笑える日が来る。
そう思い直した。
END
番外編とか未来のお話書いてほしかったらコメントください!