第46話 「大切なことほど」
「せっかくだから、言わせてもらうけど――」
夏実からの、ダメ出しが始まるとも取れる言葉に、京輔は身構える。
すっきりした顔つきの夏実は、まっすぐ京輔を見据えて続けた。
「あたし、実は篠塚くんのこと……」
――これはまさかの……!?
と京輔の脳裏に妙な期待が掠めたのは一瞬だった。
「ずっと苦手だったんだよね」
「!」
勘違いした内容が内容なので、続きの言葉は少しダメージが大きかった。
(というか一瞬でもそういう期待をする俺がおかしい)
と自己完結しつつ、京輔は苦笑で答えた。
「まぁ、俺たち結構うるさいしね。こう言うとあれだけどチャラいし。騒がしいの、桜木さん苦手そうだし」
「えっと、篠塚くんたちのグループって言うより……し、篠塚くんが……に、苦手でした……」
自分の言っていることに後ろめたさを感じ始めたのか、口調が申し訳なさそうになっ*************************
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