ロレアルの家も本当に豪華ねー。
私が一般人でアパートに暮らしてた時なんかと大違いよ。
はぁー。幸せ〜♡
「お嬢様!舞踏会はどうするおつもりですか?」
「え…っと、舞踏会なんてあったかしら…?」
「あぁ!そうでした!すみません!えっと…皇宮で行われる…皇太子様の誕生日パーティーでございます。」
「なっ…」
気まずいわね…
「必ずご参加をと…」
「え、ええ…?」
「それで…パートナーはどうされるのですか?」
「ん〜お兄様とでいいかしら」
「スロイン様は他の令嬢とお約束していられるそうです…」
「そう…じゃあパートナーはいらないわ」
「え?!」
「パートナーなしで私だけで参加するのも可能でしょう?」
「え、ええそうですが…」
「じゃあそうするわ。」
「分かりました!(よーし!お嬢様がいい人に出会えるように舞踏会で1番美しい令嬢にして見せるわ!)」
〜舞踏会当日〜
「お嬢様!!とってもお美しいです!」
「そう?ありがとう。」
本当に美しいわ…なんでこんな美しいのに皇太子は…勿体無い
「それじゃあ行きましょ。あなたを連れて行くわ。」
「私ですか!?ありがとうございます…!今すぐ着替えにっ!」
「ダメよ。私のを使いなさい。」
「え!?いいんですか!」
「ええ。あー。でもあまり派手なのはダメよ。目立ってしまうから。」
「んー、これとか…でもいいですか?」
「いいわね。似合ってる。」
「ありがとうございます!」
〜30分ほどで到着〜
「ロレアル・オルガー令嬢のご入場です」
「え…!?いつも必ずパートナーに皇太子様を無理やり…なのに今回は1人ですって!?」
「とうとう皇太子様に見捨てられたのよw」
「あら、記憶喪失だったかしらw」
ゴニョゴニョ
なんか言ってるわ…w
まあ…いいけど
ゴクゴク
「このワイン…美味しいですよね」
この人は確か…ロアール・メリット令嬢?
「え、ええ。とても。」
「ところで…どうして今回は1人で?」
「…皇太子様と婚約していたことをあまり覚えていなくて…」
「そうですよね!!申し訳ございません…」
「いいんです、いいんです笑」
「 東の国のイース・エルヴァ皇子のご入場です!」
イース…私の推し!?
前前世は話す機会が少なかったから今世こそは沢山話さないと!!
ドンッ
「あっ、すみません!!…」
「だいじょ…うぶです、痛っ」
「ロレアル。リエールに何かしたのか…!」
「ロレアル令嬢は何もしていませんでした!私はここで一緒に話してたので分かります。」
ロアール…
「(ロアール嬢はロレアルとは面識が無いはず…グルではないな)そうか」
何この男…普通勘違いしてごめんなさいでしょ?
「大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫で…す、?」
えええ!!?イースが私のことを心配してくれるだなんて…!
「ご心配ありがとうございます、」
コソコソコソコソ
「次は東の皇子にまで手を出すみたいよw」
「厚かましい女ね」
「私の方がイース様のことを好きなのに…グスン」
「…ロレアル嬢は何も気にしなくて大丈夫ですから。」
「気にして無いです。…もう慣れました。」
「…ちょっと外で2人で話しませんか?エスコートさせてください。」
「エスコート、よろしくお願いします笑」
続く