テラーノベル
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夜。
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本部の喧騒も落ち着いた時間。
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兵士長室。
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書類仕事を終えたリヴァイは椅子にもたれていた。
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向かいには〇〇。
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昼間は大騒ぎだった。
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髪を切っただけなのに。
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まるで祭りだった。
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リヴァイは紅茶を口に運ぶ。
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数秒。
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そしてぽつりと言った。
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「似合ってる」
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〇〇が固まる。
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「え」
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「聞こえなかったか」
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「いや」
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聞こえた。
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ちゃんと。
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むしろ。
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聞こえすぎた。
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リヴァイはこういうことを滅多に言わない。
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だからこそ。
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破壊力が大きい。
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「本当に?」
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「嘘つく理由がねぇ」
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即答。
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〇〇の耳が少し赤くなる。
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リヴァイは視線を逸らした。
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実際。
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驚いた。
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長い髪も好きだった。
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十五歳からずっと見てきた。
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訓練兵時代。
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風になびく黒髪。
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壁外調査の時。
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結んだ後ろ姿。
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全部覚えている。
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だから最初は少し寂しかった。
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だが。
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今の髪も似合う。
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恐ろしいくらい。
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結局。
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何をしても似合うのだ。
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それがまた困る。
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しばらく沈黙したあと。
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リヴァイは観念したように息を吐いた。
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「一つ言っとく」
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「うん」
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「束縛する気はねぇ」
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真面目な声だった。
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以前も伝えた言葉。
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恋人になった時に。
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そして今も変わらない。
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「お前が誰と話そうが自由だ」
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「どこへ行こうが自由だ」
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「俺は止めねぇ」
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〇〇は静かに聞いていた。
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リヴァイらしい。
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本当に。
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すると。
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彼は少しだけ苦い顔をした。
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珍しく。
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本当に珍しく。
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弱音のようなものを吐いた。
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「だが」
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沈黙。
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「最近少しだけ」
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言葉を探している。
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どう言えばいいか分からないらしい。
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「前の恋人の気持ちが分かる」
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〇〇が目を瞬く。
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リヴァイは眉間を押さえた。
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「もちろんあいつみたいにはならねぇ」
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「分かってる」
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「だが」
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また息を吐く。
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「今日みたいなのを見るとな」
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昼間の光景。
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兵士たち。
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商人。
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褒め言葉。
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視線。
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好意。
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全部思い出す。
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「不安にはなる」
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小さな声だった。
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リヴァイらしくないほど。
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正直な。
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弱い言葉。
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「お前は昔から人気だったが」
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「最近は特に酷ぇ」
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〇〇は吹き出しそうになる。
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「酷いって」
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「事実だ」
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即答。
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「俺よりまともな男なんざいくらでもいる」
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「優しい奴も」
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「愛想のいい奴も」
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「普通の人生を歩いてきた奴も」
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その言葉に。
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〇〇は少し驚いた。
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リヴァイが。
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そんな風に考えているなんて。
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彼は強い。
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誰よりも。
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だから。
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不安とは無縁だと思っていた。
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違った。
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好きだからこそ。
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不安になる。
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失いたくないから。
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怖くなる。
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〇〇はゆっくり立ち上がった。
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そして。
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リヴァイの隣へ座る。
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肩が触れる距離。
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「リヴァイ」
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「何だ」
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「可愛い」
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沈黙。
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数秒。
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「は?」
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低い声。
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しかし耳が赤い。
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〇〇は笑った。
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止まらない。
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「笑うな」
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「だって」
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本当に愛しかった。
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十五歳からずっと見てきた。
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誰よりも強い人。
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怖がられて。
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尊敬されて。
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頼られて。
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そんな人が。
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自分のことで不安になっている。
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それが。
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どうしようもなく愛しかった。
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「安心して」
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〇〇はそっと彼の手を握る。
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「私は」
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静かな声。
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「リヴァイだから好きなんだよ」
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「……」
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「優しいからでも」
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「強いからでも」
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「兵士長だからでもない」
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リヴァイを見る。
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真っ直ぐに。
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「リヴァイだから」
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その言葉は。
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どんな賞賛よりも。
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どんな勲章よりも。
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彼の心を満たした。
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しばらく沈黙。
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そして。
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リヴァイは〇〇の手を握り返す。
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強く。
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けれど優しく。
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「……そうか」
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短い返事。
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だが。
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口元は少し緩んでいた。
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〇〇は思う。
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十五歳の頃。
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こんな顔をするようになるなんて想像もしていなかった。
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きっとリヴァイ自身も。
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想像していなかっただろう。
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静かな夜。
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二人だけの時間。
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不安も。
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嫉妬も。
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全部ひっくるめて。
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愛おしいと思えるほど。
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二人はもう。
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互いを大切に想っていた。
#リヴァイ兵長
みゅう

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コメント
1件
うわ、ええ話や…! リヴァイがあんなに素直に不安を口にするんやなって、めっちゃグッときた。 「前の恋人の気持ちが分かる」とか、兵士長の皮が剥がれた瞬間やった。 そよの「リヴァイだから好き」も全部を肯定してて、静かな夜と肩の触れる距離がもう完璧。 2人の関係が確かに育ってるのが伝わってくるエピソードやったわ。 みゅうさん、良い場面をありがとう!🔥