pr視点
好きと伝えて好きと返ってくるのがどんなに幸せか。
そんな当たり前じゃない事を当たり前だと思いながら生活してきた
「おはよー」
「おう、おはよ」
「聞いたぞ笑、お前また彼女作ったんだって?」
「あー、この前告られてさOKしたわ」
「え?この前の子は?」
「なんかメンヘラすぎて振った笑笑」
「お前最悪笑」
俺はよく彼女を作っている
長くても2ヶ月程
それ以上続いたことはほぼない
些細な喧嘩や俺のタイプじゃないってことが分かったら即振る
こんな性格だが顔はいいので、たくさんの女が俺に寄ってくる
俺が相手に嘘でも好きと伝えたらバカみたいに喜んで「私も好きです」だなんて言う
アホらし
彼女ができて1ヶ月が経ったある日
「おいぷりっつ〜、呼ばれてんぞ〜」
あー、また告白か
そう思いながら椅子から立ち上がる
呼ばれたのは校舎裏
まあ、告白といえばの場所だな
今いる彼女はどうしようかと思いながら校舎裏へと進む
だが何かが変だった
校舎裏へと目をやるが、そこに女の姿はない
見慣れた男の制服
、、喧嘩か?
どうせ好きな女を俺に取られて嫉妬してんだろ
めんどくさくなり、教室へ戻ろうとすると
「待って!!」
後ろから声がする
「、なに?」
振り返るとそこには背の高い男がいた
180といったところか、
髪は金髪、毛先がオレンジだった
俺の高校は髪染めOKなのでそんなに珍しいことではない
「なんの用?」
「え、えと、、」
何を緊張しているのか、
とっとと言って欲しいが黙って待った
「単刀直入に言います。 俺と付き合ってください!」
「え? 」
嘘だろ
女からの告白は散々受けてきたが、男は初めてだった
ましてやこいつの名前を知らない
ゲイなのかこいつ
男からの告白に戸惑っていると
「急に男から告白されたらそうなるよね、笑
ごめんね?でも、ほんとに好きなんだ」
でもまあ、面白そうだし
「ええよ、付き合うか」
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