テラーノベル
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「ゆきだー!ゆきだぁー//」
バルコニーに出て、両手を広げてくるくる回る翔太が可愛らしい。
真っ青なダウンジャケットを羽織り、少し積もった雪の上で翔太がくるくる回転するさまは、持ち前の肌の白さも相俟って、まるで雪の妖精のようだった。
しかし、うちの雪の妖精は、足元がサンダルなので、しばらくすると、つめたっ!!と騒ぎ始めた。
寒さに耐え切れず慌てて部屋の中に戻ってきたので、両手を広げて出迎える。
翔太は、毛布ごと俺に包まって、ふふふ、と笑う。
「ホットチョコレート飲む?」
「なにそれ。お店みたい。飲む」
いざ準備して渡してやると、少し飲んだだけで、あま、と返してきた。自分で口直しのコーヒーを淹れ直している。俺は翔太の残りのマグカップを受け取ると、わざと同じ口から残りを飲んだ。翔太が恥ずかしそうに笑う。
「すごいなー、雪」
目を細めて終始嬉しそうな翔太は、阿部ちゃんが今日は積もるって言ってた、とにこりと笑った。
まったりと話している間も、窓の外は白い雪がちらちらと降り続き、先ほどはバルコニーの床をうっすらと薄化粧したくらいだった雪が、もう少し厚みをもって積もっていくのが見えた。
視界に広がる銀世界を二人で仲良くいつまでも眺めていると、こういう時間好きだ、と翔太が俺の肩に頭を乗せた。
細い肩を抱き寄せると、体重を少し預けてくる。密着したまま、眼下の雪を二人で見下ろす。
走る車も、街の人の差す傘にも、そこここに雪が砂糖のようにまぶされている。
「なんか幸せ」
「うん」
「うん」
そうして、二人して、うん、うん、と頷き、暖かい部屋でいつまでも降り積もる雪を見ていた。
コメント
15件
こっちもなんか幸せ☺️💛💙
エモエモすぎる。 💛💙の幸せで暖かい空間で、可愛いすぎる

雪の中クルクルしてるしょっぴー 想像しただけで 可愛すぎる💙 ひーくんもかわいいーって なっちゃってるんだろうな💛💙