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休憩のために控室へ戻ると、華はロッカーにもたれかかった。
胸に手を当てても、鼓動はまだ落ち着いていない。
(どうしてこんなにドキドキするの……?)
叱られただけのはず。
けれど、指先が触れた感触も、間近で見た律の横顔も、頭から消えてくれない。
「……私、律さんのこと……」
声に出しかけて、慌てて口を押さえた。
――まさか、自分が。
気づきたくなかった感情が、静かに形を持ち始めていた。