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幽霊、、?視点
あはは。いつのまにかみどりは強くなってたんだね
それに、みどりを愛してくれて、守ってくれる彼もいるわけだし
みどりに言ってなかった秘密を言おうかな
薄々気づいていたかもしれないけど、ぼくはただの幽霊じゃない
ぼくはもともと神様だった
まあ、所詮出来損ないのね
みどりはね、俺の恩人
もう、覚えてないかもしれないけど
消える…じゃなくて、みどりと共にこれから生きる
だから、ささやかなお願いを
神様とかいう権利、あれほど要らないと思ったけど今だけ使うよ
『 』
みどり、ちゃんと愛してもらってね
彼を愛した神様より
呪縛は、ほどかれる
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md視点
一体化、かぁ
いつもそばにいてくれた幽霊は俺と共に生きることを誓ってくれた
感情を整理しているとらだおくんは口を開いた
「みどり。俺も、あいつも。お前を愛してる」
あぁ、あぁ
愛して欲しいと願った子供の頃の自分が救われた
孤独に苦しんだ自分が独りじゃなくなった
「…準備ハ、デキタヨ」
みどりごーすと
勝手に命名したしもとの名前の方が好きだったかもしれないけど
俺は君に出会えてよかった
「ぼくもだよ。じゃあ、またね」
そういうと、白い光に包まれた
自分の頭、足、指先全てを伝った
白い光が消えた頃、彼はいなくなっていた
目から勝手に涙が流れた瞬間、らだおくんに抱きしめられた
「ラダオクン」
「俺は、お前が力を使う度に怖かった。お前が死ぬんじゃないかって」
らだおくんは俺よりも涙を流していた
「この国の為に結界をはってくれたのも全部知ってる。だけど、だけど。俺だって心配するから。」
言葉が、出てこなかった
愛し、愛す
望んでいたものなのに扱い方がわからないから息苦しい
それもお見通しというように、らだおくんは瞳を真っ直ぐ俺に向けた
「愛される資格とか、そんなの考えないで
けど、俺からひとつ頼む
俺を、みどりの隣に立たせてくれ」
心の中であった渦が、すっとおさまった
だからいま、彼らに言えなかった言葉を笑顔で言おう
みどりごーすと。
らだおくん。
「アリガトウ。愛シテル」
国がひとつ滅んだ跡の荒野
そこにあったのはひかる涙と愛だった
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神は共に生きる決意をし
青は隣に立つ覚悟をし
緑は愛を許した
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次が最終回になります
ここまで長かった…