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ゴジラ   ~Stage Series~

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ゴジラ ~Stage Series~

14 - 番外編 「あと、もう少し」

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2022年05月11日

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(ゴジラ視点)









辛い



悲しい



苦しい





心が締め付けられる思いだった。『守る』って決めたものが守れなかった。逆に守られてばかりで、そいつらは目の前で死んでいって。今じゃあもう、皆居なくなった。佐藤さん、乙津、明坂、大福先輩、、。

「…………三里、マイク、、、モスラ、、。」

父さんが命を賭けて守った命を俺は守れなかった。






東京 ナイトメアとの戦い

あの戦いの中で、アイツは俺の事をずっと睨んで来た。

「誰のせいで俺がここに居ると思ってんだっ!!!!全部全部、お前のせいだっ!!!!!!」

「……。」

何となくは分かってた。あの火山野郎と戦かった時の俺の血のせいでこいつが出来たのは。俺だってやりたくてやった訳じゃねぇのに、。

「…俺はお前の言ってる事は理解出来る。だけど、なんでそこまで生を持つ事を嫌がるのかが理解出来ない。」

「なんだ?俺もてめぇらみたいに、このちまちましたクソ野郎共を守れってかぁ?!!冗談じゃねぇっ!!!本当ならなぁ!あのままチビ共に見つかって、大発見だの言われてどっかに展示されて、それで終わりだったぁ!!!お前の血が無けりゃなぁっ?!!俺が自我なんて持つようにはならなかったし、こんな姿にだって、ならなかったんだっ!!!!!てめぇも、てめぇに加担するクソ野郎共もっ!全員、大嫌いだぁっ!!!!!!!!」

「クソ野郎共だとっ?!!」

俺は三里たちも侮辱されたようで腹が立った。

「人間は確かに、欲深くてクソ野郎共も居るがなぁ、良い奴だってこの世に居るんだよっ!!!」

「はっ!!知った事かよっ!!!」

どっちもが譲らず、何度も取っ組み合いになった。

「お前が居なけりゃぁなっ!!お前が生まれて来なけりゃぁっ、良かったんだよっ!!!!!」

「っ、!!」

「お前は幸せかぁ?幸せだろうなぁ!!!俺はなぁ!!生まれた瞬間に誰だか知らない奴の記憶が頭ん中に入って来てっ!まじでっ、意味分かんねぇよっ!!!」

そんな事、分かってる。俺だって好きで生まれた訳じゃない。

それで、俺がアイツの毒にやられてる時に三里とマイクがヘリで助けに来た時、

「…………俺は、、お前の幸せを奪う為に生まれて来たのかもなぁ。」

ナイトメアが三里らの乗ったヘリを睨んだのに俺は嫌な予感がしてアイツを止めようとしたけど、間に合わなかった。

「てめぇの好きもの全部!奪ってやるよっ!!!それで、絶望しろっ!!!生まれて来た事を後悔させてやるっ!!!」

そう言ってアイツは三里とマイク、俺を手助けしてくれた軍の人間を殺して行った。




でも、俺が殺したようなものなのかも知れない







「…………なんでここに居るんだよ、俺、、。」

俺が自暴自棄になっていたら、海面で俺を呼ぶ声が聞こえた。最近、聞いた事のある安らかな声、俺は胸が痛くなった。

案の定、海面には船に乗った車椅子に腰掛ける涼の姿。今じゃあ、涼もおばあちゃんだな。

「…ギャラクシア君?久しぶりねえ〜。ようく、顔を見せておくれ。」

俺は言われるがまま、涼に顔を近付ける。俺の鼻先に涼の震えた手が当たった。

「どおしたんだよ、、涼さん、。」

まあ、涼には鳴き声にしか聞こえないけど、、。

「ギャラクシア君って、病気とかはかからないと思うけど、、。」

使用人の吾郷がおずおずと答える。

「ギャラクシア君。私ねぇ、癌が見つかったのよぉ。」

涼は安らかな笑顔と声色で俺に話し掛ける。俺は病気とか知らないけど、何となく分かる。

「ステージIV、なんだってねぇ〜。最近、疲れが溜まりやすいと思ったらねぇ、乳癌なんだってぇ〜。」(´▽`*)

涼は俺の鼻先を撫でながらそう、呟いた。

「余命はねぇ、1年半なんだってえ。私も、もう直ぐ三里さんたちの所に行くんだろうねぇ。」

「……そうか、、。」

辛い、、。やっぱり大切ななにかを失うのは悲しいし、辛い。でも、涼に俺の言葉が伝わる事はない。

「ゴジラ。涼さんねぇ、貴方の事をよく話すの。本当の孫みたいに。」

「……嬉しいよ、、。」

「だからね、、いつも、昔を思い出しては泣いてて、、『ごめんね』って謝るの、、。」

そりゃぁ、そうだ。俺も涼の気持ちと一緒だし、、。

「………少し、時間あるか?…………いや、俺の言葉は分からねぇんだったな、、。」

「…何かするの?ギャラクシア君。」

俺が船を両手で掴んで行くもんだから、中に居た船長さんがビックリしてた。悪ぃな。


「過去、未来。」

俺はモスラの居る孤島に来た。そっと船を下ろし、双子を呼ぶ。

「どうしたんです?ゴジラ。」

「…あぁ、頼みたい事があってなぁ、、。」

「成程、。」

「あらぁ〜。過去さん、未来さん。久しぶりねぇ〜!」(´ω`;)

「『お久しぶりです、涼さん!』」(´˘`*)ⅹ2

「過去、未来、。ちょっといいか?」

「『構いませんよ。』」(^^)ⅹ2

「俺の言葉は涼には、分からないからお前らに伝えて欲しいんだ、、。」

俺は涼と使用人の吾郷を呼んで来させた。

「涼さん。ゴジラは三里さんたちの所に行った時は、父さんたちにも宜しくと伝えて欲しいそうです。」

「あらあらぁ、いいわよぉ。怪獣の皆にも、会えるかしらぁ?」

「きっと、会えますよ!」

「ありがとうねぇ。」(´˘`*)

「『最後に、ゴジラ?』」

「…………え?言ってくれねぇの、、。」

そう言ったら、双子が砂を指さした。そこに書けと。

「……はぁ、、。」

「どおしたのぉ?」

「涼さん、、、、お疲れ様。今まで俺の事支えてくれて、ありがとうな。」

涼と吾郷を自分の手に乗せて立ち上がる。砂には、俺がさっき言った言葉が描かれていた。字、上手く書けたかな、、。

「…………ありがとうねぇ、、。」

吾郷が微笑みながら静かに泣く涼の背中を摩った。

「…ギャラクシア君、ちょっとおいで。」

俺は顔を涼に近付けた。

「これねぇ、三里さんが言ってくれた言葉なのよぉ。私が落ち込んでる時に言ってくれるの。」

「『嫌な事があったら、叫べ!やられたら、やり返せっ!』って、三里さんらしいでしょぉ。」

そう言って、涼はポスポスと俺の鼻先を叩いた。

「あぁ、本当そうだな。…ありがとう。」

本当、今までありがとう。俺ももう少し、頑張るよ。











死にたくても死ねない。自分に課せられた『責務』を、死んで行った彼等の『想い』を、この物語の終止符を打つまでは















END

ゴジラ ~Stage Series~

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