「コウモリだ!」
「お客さま方、 お帰りなさいませ、ムーンサイドへ。」
「お客様方は皆様、 ご機嫌麗しゅうございます。」
「ようこそムーンライトへ。」
「お待たせいたしました。こちらのお席へどうぞ。」
「お客様はおひとりでいらっしゃいますか?」
「当店では、他のお客さまとは顔を合わせることがないように 配慮させていただいております。」
「どういたしまして。
ありがとうございます。」
「はい、かしこまりました。」
「はい、残念!それはハンバーガーではありません。」
「はい、正解! では、おれの一番すきなのはなんでしょう? ヒントはおれの名前。
ヒント2:おれの名前は『ブ』から始まる。」
いいえ
「またまた残念! 答えは、おれの名前でしたー!」
「ヒッヒ。おれの一番嫌いなものはな……。
それは、ムーンサイドに住む人間さ。
ヒッヒ。」
「ヒッヒ。
おれの一番好きなものはな……
それは、月の裏側から来たということだ。
ヒッヒ。」
「なんだよ、お前たち。
おれはただ、ちょっとばかりおしゃべりしているだけだぞ。」
「ヒッヒ。
お前たちはおれの話を聞いてくれるし、 それに、おれはいつでも話ができる。
おれはここにいる。
ここにいる。ここにいる。ここにいる。ここにいる。」
「まあ落ち着けよ。お前もここで遊んでくといい。」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンサイドへ。
ムよーンサういこドそへ。」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンサイドへ。
ムよーンサういこドそへ。」
「ムーンサ、ムーンサ、ンサイ、ンサイ、ンサイ、 ムーンサ。」
いいえ
「ムーンサ、ムーンサ、ンサイ、ンサイ、ンサイ、 ムーンサ。」
いいえ
「わかったぞ。ムーンサイドは、 このおれのものだ! だから誰も来ないんだよ。
つまり、これが答えさ。」
「月の裏側にゃ、だれもいない。」
エレベーター・ボーイ
「はい、エレベーターに乗りたい? ではこちらへどうぞ。……え?どこにいくのかって? そりゃもちろん上ですよ。」
「はい、エレベーターを降りました。
まだ上にいきますか? それとも下におりますか?」
「え?降りる?まあいいでしょう。」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンサイドへ。
ムよーンサうインこソヘ。」
「どいつもこいつもだ!……そう思わないか?」
ムーンサイド・カフェ(カウンター席のみ)
「ようこそムーンサイドへ。
お飲み物は何にいたしましょう?」
「おう、あんたたち。
ちょっと待ってくれよ。
いま考え中だからよぉ……」
「ご注文が決まりましたらお呼びくださいませ。」
「あんたが飲んでるのはコーヒーかな? それとも紅茶かね?」
「おっとっと、まだ決めてなかった。
すまねぇな、待たせて。」
「よし決めたぞ。
あんたらが頼もうとしてるものは ホットドッグか、アイスティーか……どっちかな?」
「さあて、おれの考えでは どちらかといえば、ホットドッグのほうが 良いんじゃないかと思うんだけどな。」
「どうだい、あんたら。
おれの言ったとおりだったろ? ホッホォゥ。」
「さて、おれはここで一服させてもらうかな……。
おっと失礼。タバコは吸っちゃいけないんだったな……」
「いいえ、吸っても大丈夫ですよ。」
「おっと、ありがたい。
やっぱり、あんたたちは良い人たちだな。」
「ところであんたたち、一体どこから来たんだい?」
「まあいいか。」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンサイドへ。
ムよーンサうイこドそヘ。」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンサイドへ。
ムよーンサうイこドそヘ。」
ムーンサイド・ホテル ムーンライトマイル(ムーンシティまでの道順)
「いいかね、まずまっすぐ進んで……
次に右に行って……左に行くんだよ。
すると大きな橋に出るから、そこを渡ると すぐにムーンシティだ。」
「ああ、気をつけなさい。
あの橋は長いこと壊れたままだからね。
落ちないように気をつけることだね。」
「いいかい、まっすぐ進むと大きな橋に出るから、 そこを渡って向こう岸に行くんだよ。」
いいえ
「わかった。ありがとう。」
いいえ
「わかってくれたかね。
気をつけて行くんだよ。」
「はい、わかりました。」
いいえ
「ああ、また迷子になったのね……。
まあいいわ。
道案内をしてあげるからついてきなさい。」
「ありがとうございます。」
いいえ
「どういたしまして。」
いいえ
「わかったわよ。」
「はい、ご親切にどうも……」
いいえ
「わかった。」
「いいえ」は「はい」で、「はい」は「いいえ」だから、 この文章は正しいはずなのだけれど……。」
「いいえ」は「はい」じゃないって言うけど、ほんとうなのかしら? 試しに私、やってみようかしら。
「ねえ、あなたは『はい』っていう時、『はい』しか言わないの?」
いいえ
「あらそうなの……。
ごめんなさい、変なことを聞いてしまって……」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンサイドへ。
ムよーンサうイこドそヘ。」
「ムよーンサうイコソホれシいナ。
むヨーンザウくノこトヲおもワズニ。」
「おれはね、もうずいぶん長いことここでこうして生きているんだよ。」
「そしてこれからもずっとこうやって生きていくつもりだ。」
「だからさ、おまえたちもどうか気にしないでくれよ。」
「はい、わかったわ。
ご親切にありがとうございます。」
「はい、どういたしまして。」
「はい、どうぞ。
サービスです。」
「はい、どうもありがとう。」
「はい、1人60ドルで診てあげるよ。」
「はい」が「いいえ」で「いいえ」が「はい」って事 当然知ってるわよね?」
ムーンライトマンション
「ここはおれんちだ。
おれの許可なく入ることは許さないぞ。」
ようこそムーンライトマンションへ! どうしてムーンライトマンションを? いつまでムーンライトマンションに?
「ここに展示中の骨、何の骨かわかりますか? 答えはですね……あなたの骨。私の骨。骨の骨。骨、骨、骨。」
「骨は素晴らしいです。
あなたも骨がお好きなんですか?」
ムーンライトブリッジ(昼間のみ登場)
「月面唯一の橋よ。
夜は通行禁止だから気をつけてね。」
「なんだよ、お前たち、この橋を通りたいのか? まあいいか、おいらが通らせてやるよ。」
「いいえ、ハンバーガーなんて食べないわよ。
私が好きなのは、ハンバーガーよりもっと素敵なものよ。
ねぇあなた、私と一緒に遊んでいかない?」
「遊ぶ?……ああ、わかったよ。」
「あら、ありがとう。
うれしいわ。」
「ところで……きみの名前は?」
「名前?……ああ、わかったよ。」
「それで、名前はなんというのだ?」
「あっしの名はブギーマンでございやす。」
「ふむ……。では、おまえの本当の名は何なのだ?」
「はい、あっしの名前はブギーマンでございます。」
「しかしだな、おまえは本当にブギーマンなのか? 本物のブギーマンはどこにいるのだ?」
「はい、あっしは確かにハンバーグが好きですが……」
「ハンバー
「だから、ハンバーグの話なんかしていないんだよ!」
「はんばーぐ」
「うるさい、黙れ! とにかく、おれの一番嫌いなのは、おまえみたいなヤツだ。」
「はい、なんでしょう?」
「はい、私に何かご用でしょうか?」
「はい、どちら様でしょうか?」
「はい、どちらの方ですか?」
「はい、そちらの方は?」
「はい、そちらのお方は?」
「はい、そちらの方々は?」
「はい、そちらのお客様たちは?」
「はい、そちらの皆さまは?」
「はい、こちらの皆さんは?」
「はい、そちらのみなさんは?」
「はい、そちらの皆様は?」
「こちらへどうぞ……」
ムーンサイド ムーンサイドではお金の単位は円ではない。
そして、ムーンサイドでは1万円札がない。
そのため、ここでは100円玉で買い物をするのだ。
100円玉以外の硬貨は使えない。(ただし、10円玉、50円玉、500円玉は使用可能。)
「はい、どちら様でしょうか?」
「はい、こちらはホテルとなっております。」
「はい、こちらはレストランになっております。」
「はい、こちらは武器屋となっております。」
「はい、こちらは雑貨屋となっております。」
「はい、こちらはレンタルショップとなっております。」
「はい、こちらはゲームセンターとなっております。」
「はい、こちらはペットショップとなっております。」
「はい、こちらはカジノとなっております。」
「はい、こちらは銀行となっております。」
「はい、こちらは本屋となっております。」
「はい、こちらは電気店となっております。」
「はい、こちらは薬局となっております。」
「はい、こちらは病院となっております。」
「はい、こちらは郵便局となっております。」
「はい、こちらは銀行員となっております。」
「はい、こちらは保険代理店になります。」
「はい、こちらは銀行になります。」
「はい、こちらが郵便局になります。」
「はい、こちらが役所になりま……あれ、ちょっと待ってください。」
「はい、どうかされましたでしょうか?」
「そちらの方は一体どちら様でしょう?」
「ああ、彼はただの酔っぱらいよ。
気にしないで頂戴。」
「ムーンサ、ムーンサ、 ンサイ、ンサイ、ンサイ、 ムーンサ。」
いいえ
「おめぇもなかなかやるじゃねぇか。気に入ったぜ! だがな、まだ足りねえんだよ……。もっと見せてくれよぉ!!」
「ムーンサ、ムーンサ、 ンサイ、ンサイ、ンサイ、 ムーンサ。」
いいえ
「あら、ごめんなさいね。私ったらすっかり忘れていたわ。
今日は何日かしら?」
「今日は11月21日だ。」
「まあまあ、もうこんな時間だったなんて……
あの子たちが待ってるはずなのに……」
「今日は11月22日のはずだぞ。」
「あら、そうなの? おかしいわね……カレンダーの日付をまちがえたのかしら。」
「今日の夕方6時から、ここでイベントがあるのよ。
きっとそれで間違えたのね。」
「ムーンサ、ムーンサ、 ンサイ、ンサイ、ンサイ、 ムーンサ。」
いいえ
「お客さまはお酒はお飲みになりますか?」
「もちろんだとも。」
「ではこちらのお席へどうぞ。」
「ムーンサ、ムーンサ、 ンサイ、ンサイ、ンサイ、 ムーンサ。」
いいえ
「おう、お兄ちゃん!お前も飲める口だな!? 一緒に飲むか?」
「はい、喜んで。」
「おおっといけねえ……おれとした事が……
ついつい昔の癖が出ちまったぜ……。
まったく歳をとるってのは嫌だねえ……ヒッヒ。」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンシティ。
ヨゥコソォウム・サンサァーィ。」
「あんたたちが何者かなんてどうでもいい。
大事なことはただ一つ。ここでのルールに従うことだ。」
「あんたが誰だろうと、何をしようとかまわん。
だが、ルールだけは守ってもらおうか。」
「ルールさえ守りゃ、あんたも仲間に入れてやるよ。」
「おれたちは全員、ただの人間じゃない。
ムーンサイドの住人だからな。」
「おれたちが誰か知りたいのか?教えてほしいのか? おれたちの正体を知りたいかい?だったら、 まずはおれたちをムーンサイドに連れて行ってくれよ。」
「さあて、そろそろゲームを始めようじゃないか。」
「さっき言ったとおり、このゲームでは、あんたが主人公だ。
おれたちはみんな脇役にすぎないし、またそうなるように作られているんだ。」
「おれたちのことは気にしないでくれよ。」
「さあさあ、早く始めてくれよ。」
「よし、わかった。始めるぞ。
あんたは、これから自分の足を使って旅をする。
目的地はこの地図のどこかにある建物だ。
そこで何かを見つけ出す必要がある。
ただし、期限は今日いっぱい。それまでに戻って来れなかったらゲームオーバーだ。」
「準備はできたかい? じゃあ、行ってこいよ。」
「ああ、そうだ、言い忘れていた。
一つだけ忠告しておくけど、 この町で起こることはすべて現実だ。
つまり、何が起こるかわかったもんじゃない。」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンサイドへ。
ムよーンサうイこドそヘ。」
「どいつもこいつもだ!……そう思わないか?」
「いいえ、その通り。
わたしはここのママなのよ。」
「はい、違うわよ。
わたしはここのママなのよ。」
ムーンシティ ようこそ、ムーンシティーへ! ここではどんなものが見つかるでしょう? あなたにとって大切なものは見つかりましたか? ではまた会う日までごきげんよう。
ムーンタウン ムーンタウンにようこそ。
ここで何をしますか? 何か買っていきませんか? 何か探していらっしゃいませんか? ムーンライトマンション ようこそ、ムーンライトマンションへ。
ここにはどんなお店が入っているでしょうか? まずはこのお店を覗いてみてください。
きっとあなたにぴったりのお店がありますよ。
ムーンライトモール ようこそ、ムーンライトモールへ。
ここにはどんなお店が入っているでしょうか? まずはこのお店を覗いてみてください。
きっとあなたにも好きになれるものがあるはずです。
だからぼくはあなたにそれを勧めたいと思います。
どうかぼくを信じてください。
どうかぼくを信頼してください。
あなたのためにぼくはなんでもします。
あなたのためならば死んでもいいのです。
さあさあ、どうぞこれをごらんください。
これこそがあなたの望むもののすべてです。
これがあなたの望んでいるものですよ
これこそが本当の世界なのです。」
「ようこそムーンサイドへ。
ようこそムーンサイドへ。
ムよーンサうイこドそヘ。」
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