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肉屋(骨付きチキンを売っている)
ようこそムーンサイドへ!
「おっ、そっちの兄ちゃんは新顔かい? こいつはうまいぜ。一羽いかがかな?」
「おう、そこのお嬢さん。きれいなお目めしてるねぇ。
さあさあ、ひとつ買っていきなよ。」
「おおっと、その前にちょっと待った。
おじさんはただいま商売中だからね。
お客さんのことは後回しにしてもらえるかね?」
「わかったよ。おじさん。それでいくらだい?」「50ドルだね。」
「じゃあこれで。」
「はいよ。毎度ありぃ~。」
「ねぇ、あのおじちゃんの眉毛、すごいね……」
「そうね、まるで本物みたいだったわね……。」
「ねぇ、君たち。その服、すごく似合ってるよ。よかったら僕の店で買わないかい?」
「あっありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて……(商品を買う)」
「ありがとう。また来ておくれよ。」
「うん。」
「おう。」
「おお。」
「そっか。」
「ああ。」
「なんだい、そっちのおめえさんは 口がきけねえのかい。そうかい。
そしたらもうひとりのあんたに聞くけどさあ、 その顔どうしたんだい? 頬っぺたが赤く腫れ上がってるぜぇ。」
「これは……あの……」
「おいらに話してみなよ。楽になるかも知れねぇぜ。
さあさあ、遠慮せずになんでもいっときなよ。」
「にかっにかっ。ヒッヒ。」
「おいらはおまえさん達よりずぅっと前から生きているんだ。
色々知っているんだよ。」
「なぁ、あんた、なにも知らなくて困っているんじゃないのかい? だったらおいらが教えてやるよ。
そのかわり、いろいろおしえてくんなよ。」
「にかっにかっ。ヒッヒ。」
「あんたが探しているのはドアだろう? それならここにあるよ。
だがしかし……あいにくここからはでられないんでね。」
「ヒッヒ。おいらだよ、おいら。
あんたらにはおいらの声が聞こえているんだろう? ならば、おいらと話をしようじゃないか。」
「なあ、あんた、おいらの頼みを聞いてくれないかね? 実は、ある男を探していてね。
そいつを見つけて欲しいんだ。
なあ、頼むよ。」
「ヒッヒ。なあ、あんた、なにもわかっちゃいないんだな。
ここはな、出ることのできない世界なのさ。
それにしても、あの男はどこに行っちまったんだか……」
「なあ、あんた、なにもわからないんだな。
ここはな、出ることのできない世界なのさ。
そして、あそこにいる男が探しているのもな、出ていけない男なんさ。
あれはな、あの男はもう死んでるんだよ。
だから、あの男の魂はさまよってるんだ。
あんたらがあの男を見れるのは、ただひとつ……
そう、金歯があるかないかだけだぜ。
ヒッヒ。」
月の光 ここはムーンサイド。
月明かりだけが照らす町。
空に浮かんでるのは三日月だけど、それは本物の月じゃない。
だってその影は地球と同じ大きさなんだもの。だってそいつは月と同じくらいの大きさがあるんだもの。
だってそいつは宇宙で一番大きいんだもの。
「おいらは、おまえたちのこと大好きだぜぇ! さあ一緒に歌おうじゃないか! 月はまるく満ち欠けして~♪」
「さあ、いっしょに歌おうじゃない! 月はまんまるで満ち欠けして~♪」
「さあ、いっしょに歌おうじゃない! 月はまるくて満ち欠けして~♪」
「裏の裏にある町を想像してみよう! ここはもう裏側だぜ。ヒッヒ」
「ヒィーッヒッヒッヒッヒ! ヒィーッヒッヒッヒッヒ!!」
「ヒィィイイーッヒッヒッヒッヒッ!! ヒィーッヒッヒッヒッヒ!!」「ヒィィイイーッヒッヒッヒッヒッ!! ヒィーッヒッヒッヒッヒ!!」
「ヒッヒ。なぁ、おいらな、あんた達と同じで、月から来たんだぜぇ。」
「ヒッヒ。なぁ、おいらはな、ムーンサイドの秘密を知ってるんだぜぇ。」
「ヒィィイイーッヒッヒッヒッヒッ!! ヒィーッヒッヒッヒッヒ!!」
「ヒッヒ。なぁ、おいらな、ムーンサイドの未来を予言できるんだぜぇ。」
「ヒィィイイーッヒッヒッヒッヒッ!! ヒィーッヒッヒッヒッヒ!!」
「ヒッヒ。なぁ、おいらな、そのまゆげつながりたくてさ、 自分の指切ったんだよ。
血だらけになってさ、痛かったけど、何とかつながったぜ。
見てみてくれよ。
ヒッヒ。なぁ、おいあんた……」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんた、あんたの名前はなんていうんだい?」
「おっかしいな、見えてるはずなのに名前を聞いてくるとは。」
「おっかしいな、見えてるはずなのに名前をきいてくんねぇとは。」
「おっかしいな、見えてるはずなのに名前を教えてくれねえとは。」
「おっかしいな、見えてんのに見えてねえふりしてるとは。」
「おっかしいな、見えんのに見えないふりするとは。」「おいらがついてくから安心してけれ。
しかし、なんでまた急にドア探しなんて始めたんだ?」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんた……」
「……。」
「おいらはドア探すの手伝ったげるけどさ、 一つ条件があるんだよ。」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんた……
おいらを仲間に入れてくれよ。」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんた……
おいらに頼みごとしてくれよ。」
「頼むぜ。なあ、おい。
あんたがドアを探す理由を教えてくれたら 手伝わせてもらうよ。」
「うん、そうか。わかったよ。
あんたたち、こいつが欲しいかい?」
「あっ、ああ……。わかった。」
「あんたが欲しいんだろう?」
「いや、そうじゃない。君が欲しいんだ。」
「なんでさ?これはおいらがもらったものなのに……」
「君は僕たちと来るべきだったんだよ。」
「なにいってるんだい、あんたらは。」
「ぼくらは君の友達になるためにきたんだ。」
「……。」
「どうしたんだい?」
「あんたらなにもわかっちゃいないんだ。
この世界はもう終りかけちまってるんだぜ。
みんな死んじまったあとなんだ。」
「そうなのかい?」
「そうさ、あんたたちはみんな死んだんだ。
だからここは永遠の墓場さ。
そして、おれは墓守。」
「それは知らなかった。でも、僕は違うよ。」
「いや、あんたは死んでる。」
「いいえ、違います。」
「いや、違わない。」
「いいえ、違いません。」
「おっとっと、ちげえねぇ。
あんた、正直もんだったな。
そうさ、これはな、ただのおしゃれさ。
それにな、こいつはな、ちょっとした変装でもあるんだよ。
ヒッヒ。」
「変装ですか。」
「ああ、そうだとも。
実はな、あんたら、ある人物を探していてな。
そいつの名前は……」
(選択)
「教えてくれてありがとうございます。」
「おうよ。礼なんざいいぜ。
気にいった相手だから教えただけだからな。」
「あなたはなぜ私たちに協力してくれるのでしょうか?」
(質問)
「そりゃもちろん、金になるからだ。
ヒッヒ。」
(アイテム購入)
「お買い上げありがとうございます。
またおこしくださいませ。」
(アイテムがいっぱい)
「おめえさんたち、荷物がいっぱいだな。
持ってやるよ。」
(アイテム購入)
「お買い上げありがとうございます。
またおこしくださいませ。」
「あらあら、こんにちは。
わたし、ここの案内係をしている者です。
ここはどこなのかしら、と思ってらっしゃいますでしょうね。
さあ、どこなんでしょうか。それはお客様次第ですよ。
ここは月面にある小さな町。
そしてこの町の中心に建つ大きな建物こそが……
宇宙一危険なゲーム、「ブラックジャック」の会場なのでございます。」
(ゲームのルール)
「まず最初にチップとして100万ドル用意していただきます。
100万ドルの内訳としましては 1億5000万クレジットになります。」
「次にベットタイムとなります。
ここではお客様が賭けた金額と同じ枚数分カードを引いてもらいます。」
「ここでディーラーである私、もしくはもう一人のプレイヤーのどちらが勝つかを予想します。」
「見事的中された方には、その方に賭けられた額と同額の賞金を差し上げます。」
「ただし、負けた場合は……」
「負ければ全額没収させて頂きます。」
「ではこれより、キールさま主催によるクイズ大会を始めます。」
【問題】
ムーンライトブリッジを渡った先にある町の名前は? 「あの橋の向こう側に見える町の名前を知ってるか? なんと『月』なんだよ。
ここは夜だけの世界だからな。
朝昼の時間だとまた別の名前があるんだけどよ。」
「この町の人間たちはみんな眠っちまってるぜ。
寝てるんじゃなくて死んでるけどな。」
「ムーンサイドの住人どもはみな死んじまったよ。
だけどな、その魂はまだここにとどまっているんだ。
そしてこの世界をさまよい続けてるんだろうさ。」
「おっといけねぇ!ムーンサイド住人の 奴らがやってきたぞ!あいつらは お前たちのような生者を憎んでるんだ! 見つかったら命はないぞ!」
「おおっと危ない!今のはただのおどかしじゃないぜ。
現にそいつらにつかまるとな、ムーンサイドからは出られなくなっちまうんだとさ。」
「なに言ってんだ、おれたちのこと見えてるくせして。
あんたたちはもう逃げられないぜ。ヒッヒ。」
「そう、ここは月の裏の世界。
ここには不思議な力があるんだ。
どんな人間にもその力はあるんだよ。
それがたまたま君たちに見えるようになっただけだ。」
「だからってあんたらがここから逃げる方法はないぜ。
ヒッヒ。」
「そう、ここは月の裏側の世界。
そこには不思議な力が満ち溢れている。
それは君たちにもあるはずなんだ。
そして、それを目覚めさせる方法はただ一つ……」
「そう、ここは月の裏側の世界。
そこは不思議の国、ワンダーランド。
ここでは誰も彼もが不思議な世界の住人。
「あらこんにちは。
私、ここでガイドしてます。
案内しますよ。ついてきてください。」
「ここにはいろんなものがあります。
化石、ミイラ、骨、死体、幽霊。
どれもこれもみんな不思議の世界のものばかり。」
「さあ、こちらへいらっしゃいな。」
「ここは展示室になっています。見て行きませんか? はい/いいえ どっちか選んでください。」
「見る気はないって?残念だけどしかたありませんね。」
「さっきから、何をブツクサ言っているんだい? おれたちの声がきこえてるのか? おれたちはあんたが見えないんだぜ、ヒッヒ。」
「そうだった、あんたたちにはおれたちが見えなかったんだな。忘れていたよ。」
「ところで、あんたたちどこに行こうとしてるんだい? まさかとは思うけど、おれたちに会いに来たんじゃないだろうな。」
「ヒッヒ、なんにもしないって言ってるじゃないか。」
「そっちに行くつもりなのか?止めとくのが無難だと思うぜぇ。
おれらはお前さんたちが思ってるような存在じゃないんだよ。
だからもう行かないほうがいいと思うんだけどねぇ。」
「おれたち?ああそうさ、おれたちは2人でひとつ。
2人でひとりの超スゴイ双子だったんだ。
それがな、ある晩のことさ。
月がきれいな夜だったな。
おれたちの住んでたアパートの一室で大火事があってな。
消防士が駆けつけても、炎が強くてなかなか近づけなかったんだ。
ところがよ、おれたちの部屋の扉だけが開いていてな。
中に入るとそこには黒焦げになった死体があったんだ。
そのそばにあったのがあの鏡だったわけよ。
そして気づいたときには、双子の片割れであるはずのおれがいなくなってて、かわりに鏡の中にあいつがいたのさ。
おれは自分の体に戻ろうとして何度も鏡に手を入れたけど、そのたびに手は空しく宙を切るだけだった。
(病院にて)
「はい、1人30ドルいただきます。」
(病院にて)
「はい、1人15ドルいただきます。」
(病院にて)
「はい、お薬代20ドルいただくよ。」
(病院にて)
「はい、レントゲン写真10枚撮らせてちょうだい。」
(病院にて)
「さっきのお兄さんはどこに行ったかな?」
「あっ、いました。診察室に入っていきましたよ。」
「あのお客さんはどこにいったかしらん?」
「あら、いますわ。ベッドに座って本を読んでますわ。」
「さっきの人はどこに行ったかね?」
「待合室におりますわ。」
「患者さんはどこに行きましたかねぇ?」
「ああ、あそこですよ。あそこで本読んでます。」
「あっちにいるあの子だれだったっけ?」
「えっと……あれ?いないぞ。」
「受付嬢よ、受付嬢よ。」
「そうか、そうか、その顔を見るかぎりだと おまえさんたちもおいらとおんなじように見えてるみてえだな。」
「にかっにかっ。ヒッヒ。」
「おっといけねぇ。そろそろ仕事の時間だぜ。
また会おうぜ、ヒッヒ。」
(恐竜と戦う)
「ハッハァーッ!! 恐竜なんざこのおれさまの敵じゃあないぜ!!」
(逃げる)
「くそったれめ、逃がしちまったぜ……。」
(逃げられない)
「仕方ねえな。やるしかあるめぇよ……。」
(戦闘)
「ヘッヘェーン! おれのパワーに勝てるかな!?」
(戦う)
「よしきた。
かかってきやがれ、この野郎ども!!!」
(逃げる)
「クッソォ〜!あいつらは強すぎるぜ……」
(負ける)
「チィッ……なんてザコだ……」
(死ぬ)
「ちくしょう……
みんな、すまねえ……
もうすぐ、おれもそっちに行くからな……
先に逝って待っていてくれよ………………ハニー(泣)
「おいらはもうすぐ死ぬかもしれないぜぇ~。
なんたってこんな年だからねぇ。」
「ヒッヒ、そりゃそうと、 おいらが死んでも悲しむんじゃあないぜ。
涙を流すなんてもったいない。
おいらのために泣いてくれる奴がいるとしたら、それは……
そうさなぁ、あいつぐらいのものかな。」
「ヒッヒ、なぁ、おいあんた達……
おいらのこの目、きれいだと思わないかね? なぁに、ただの白内障さ。
近頃ちっとばかり悪くなってきたんでね。
だがまぁ気にすることは無い。じきによくなるさ。」
「ヒッヒ、なぁ、あんたら……
おいらが死んだとしても、別に困ることはあるめえ。
せいぜい葬式代がいくらかかかるぐれえなもんよ。」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんたたち……」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんたたち……
おいらのこの腕の血管見えてるか?」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんたたち……」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんたたち……
おいらがこうして話しかけてんのに、無視してんじゃねえよ。」
「ヒッヒ。なぁ、おいら……
おいらの目ぇ見えてるけど、どぉしたもんかな?にかっにかっ。」
「にかっにかっ。ヒッヒ。」
「ヒッヒ。なぁ、おいあんた、そこのお嬢さん方……
おいらの声聞こえてんのかい?」