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ガラガラ


ドアをなるべく静かに開けながら


私は今日もため息をつく。




「はぁ、」




親に行けと言われて無理やり入った塾は


やる気なんか起きるはずもない。


成績は普通くらいだ。



テストなんて勉強なんて要らない社会がいい。


学力に縛られてばかりだと


窮屈でいつか皆逃げ出してしまうんじゃない?


いっそ、逃げたい。


この世の中からも、塾に無理やり行かせる親からも。


今頃、親友の早希はインスタでも見てるのに。


早希は私より成績悪いのに


課題は出さないし、テスト勉強もしない。


早希は強いんだ。


親にだって自分の意見が言える。


私は「はい、はい。」と従うばかり。


決して言い返せない。


私は弱くて、何にもできない奴。


多分一生、主人公にはなれない。


なんて、考えてる間に先生が来た。


ここは高2の教室。


みんな違う制服だ。


頭がいいと評判の学校の制服、


甲子園で県代表に毎年なっている野球強豪校の制服。


私はここら辺で唯一のお金持ち学校の制服。


でも、私はお金持ちなんかじゃなくて、


中学の担任の先生の推薦状のおかげ。


早希なんか2年生になれたのは早希の家が


お金持ちだからだ。




世の中、理不尽だと思わない?

また明日隣の席で

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理不尽すぎる!

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