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「……信じられない。何ですか、この処理速度は……!?」
翌日。国連本部の一角にある、山のような書類に埋もれた現国ドイツと日本の執務室。そこには、驚愕のあまりペンの動きを止めたドイツの姿があった。国連さんがあの怒りの会議のあと、
「タダ飯を食わせるわけにはいかない」
と、旧国たちに小口の事務仕事を手伝わせることにしたのだ。ソ連は
「デスクワークなどやっとれん」とウォッカを持って脱走し、イタ王は
「書類の文字を見たら目が回るんね〜」とパスタの絵を描き始め、空は
「僕、飛行機飛ばしてくる!」と窓から飛び去った。しかし――残ったメンバーが、あまりにもガチの「仕事ができるエリート」たちだった。
「ドイツ、そちらの『欧州域内における予算調達案』の精査、終わったぞ。データに数箇所の不備があった。修正案を添付してデスクに置いておく」
黒い軍服の袖を腕まくりしたナチスが、ギザギザの歯でカチカチとペンを回しながら、冷徹かつ完璧なスピードでEU関連の複雑な書類を捌いていく。かつて国家を異常な効率で統制していたその事務処理能力は、現代のブラック企業も青ざめるレベルだった。
「日本、こちらの『港湾法改正に関する各国の意見書』の翻訳と要約、すべて完了いたしました。ご確認ください」
白い海軍の軍服を着た次男の海が、鮫のしっぽを静かに揺らしながら、一ミリの狂いもない美しい敬語と完璧なファイリングで書類の束を提出する。イギリスの背中を見て育った海軍の超組織的エリート気質が、現代の事務作業で遺憾なく発揮されていた。そして、長男の日帝はというと。「……ん…、この地域の物流網の再編成ですが……ここをこう繋げば、輸送効率が15%向上しますね……」お酒がすっかり抜けていつもの生真面目(?)な陸軍に戻った日帝は、軍帽子から猫耳を、軍服の裾からしっぽを覗かせたまま(本人はしっかり者のつもりなので、猫化していることに全く気づいていない)、恐ろしい精密さで兵站(ロジスティクス)の知識を応用し、現代の流通ルートの最適化書類を爆速で片付けていた。
「すごい……凄すぎるアル……。いつもは日本とドイツが午前3時まで泣きながらやってる残業が、お昼休みの前にすべて終わってしまったアル……!」
お茶を配りに来た中国が、あまりの光景に顎が外れそうなほど驚いている。
「父さん、海兄さん、本当に助かります……! これで今日は、何ヶ月ぶりかに定時で帰れます……!」
日本が感動のあまり涙を流して日帝の手を取った。日帝は
「うむ、日本が毎日そんな死にそうな顔(社畜のクマ)をしている方が問題だ。これしき、兄として、父親として当然の執務だ」
と、猫耳をキリッと立てて真面目に頷いている。「ナチス……お前、黒歴史のくせに、なんでそんなに会計監査の能力が高いんだ……。上司死ねって言わなくても仕事が終わるなんて、私は夢を見ているのか……?」
ドイツが震える手で書類を受け取る。ナチスはフンと鼻を鳴らした。
「勘違いするなドイツ。私はただ、無能な現国どものせいでこれ以上私の時間が奪われるのが不愉快なだけだ。さっさと終わらせて、私は日帝の作った昼飯(和食)を食べる」
「あ、ナチス先輩、今日の昼食は海と空も手伝ってくれたので、特製の肉じゃがと白米ですよ」「ほう、それは楽しみだな」旧国トップクラスの超有能エリート3名が手伝ったことにより、国際連合のブラック業務は一瞬にしてホワイト化の兆しを見せ始めるのだった。
コメント
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いやこれ、最高すぎるわ…! 旧国たちの仕事できるエリートっぷりがガチでかっこいいし、特に日帝が猫耳しっぽ生やして本人気づいてないの可愛すぎだろw ナチスの「無能な現国のせいで時間奪われるのが不愉快」もキャラ立ってて笑った。三国による国連のブラック業務ホワイト化、もっと読みたい!