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ーー人には其々選択というものが人生に存在する。選択というのは時には残酷なものであり、後々後悔する結末も多々ある。勿論残酷だけではなく楽しい結末だってある…。
君はトロッコ問題を知っているかな?暴走するトロッコが迫る状況で、どちらの線路に進ませるか、つまり多数の犠牲を避けるために少数者を犠牲にする行為が許されるのか、という問いを投げかけるもの。1人を救い大勢を犠牲にするか、1人を犠牲にして大勢を救うか…選択には犠牲が付きものだと私は思う…一つ一つの選択が大事だと思い知らされる。
遡る事4年前、まだ私が王国軍に仕えていた頃の話…
「はぁ…はぁ…今日が会議なんて聞いてないよぉ…」
私はミア。王国軍近衛兵エイトウォールに所属する騎士兵だよ〜。今日会議の事を忘れて今私は全速力で中央王都に向かっている途中…。
「あーもう!何でこんな朝から会議なんてやるのかなぁー!」
愚痴を言っていると目の前にスライムが何体か現れた。
「ズモモ…」
「ふへぇ…道塞がないでよ!!」
背中にあった剣を手に取り持ち前の剣術でスライムを一刀両断した。少し変な感じだったがあまり気にしてはいない。
「ズモモ…!!」
「…ぬぅ、剣使いづらい…苦手なんだよねこれ(剣)。鈍器系の重量級の武器とかなら得意なんだけどなぁ」
剣を鞘に納めて愚痴をまた言いながらまた全速力で走る。
「にしても…あのスライム変な感じだったなぁ…手応え無かったし」
〜中央王都にて〜
「あののろま野郎はいつになったら来るんだ!!?」
会議に主席しているミア以外のエイトウォール7人は主席している。その中で1人キレているレギンツであった。
「落ち着けレギンツ、あと1分ある」
「うるせぇアガツメ!!早く会議やって帰りたいんだよ!!」
「はぁ!?私が丁寧に教えただけなのに何だその態度!」
レギンツとアガツメはお互い怒鳴りながら口論をし続けた。その隣にいる女の子、華道明花は本を読みながら小声で「…うるさい」と言っていた。
「あ…あの喧嘩はダメですよ…」
「あぁ!?」
「ひ、ひぃ…ごめんなさい」
おどおどしながら縮こまるカナチちゃんであった。
「大体あののろま野郎が遅いからだろうが!!」
「それは…そうだけど」
納得してしまうアガツメ。イライラが止まらないレギンツの隣で相変わらず静かに呼んでいる明花とソワソワしているカナチ。
ドアが突然開いた。
「すいません遅れました!!」
ミアが少しドアに隠れながら顔だけを出して皆んなを見る。皆んな呆れている顔をしている中1人ミアを睨んでいる人物がいた。
「チッ…来たかのろま野郎、さっさと席に着け!!俺らは忙しいんだよ!」
机をバンっと叩きながらミアを責める。ミアは少しビクッとしたが、すぐさま席に着いた。
「お、おはようミアちゃん…大丈夫?」
ミアの隣の席のカナチが小声で心配してくれた。私は少し軽く頷いた。
「あはは…大丈夫だよカナチちゃん」
「レギンツくんミアちゃん来る前からあんな感じだったよ」
「ふへぇ…マジ…?」
2人が小声で喋っている中1人の男が席を立ちみんなに向けて声を掛けた。
「では会議を始めるよ皆んな。今日は…まぁ1ヶ月の結果報告みたいなものだから1人ずつ報告してね」
会議を進行している人物名はフェイスト、近衛兵エイトウォールの中で1番強い人物でもあるし現時点革命軍の指導者と互角にやり合える最強とも言われてる…私も強くなりたいなぁ。
(それぞれ1人ずつ報告した。途中レギンツは少しイライラしながらミアに怒鳴っていたとか)