テラーノベル
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「君はまるで銀製品のようだ。 手間暇かけて布でしっかりと、磨き上げなければ、すぐに拗ねて色が鈍ってしまう…。」 私の婚約者は何でもないような表情で、そう高慢ちきに言い放った。
敬愛する父が決めた私の婚約者だったけれど、こういう女を無自覚に見下した言葉の数々に私は辟易していた…。
(私は貴方を引き立てるための調度品では無いのよ…) ふと気を抜けばそんな言葉が口から出てしまいそうで、唇を噛む。
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