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第3章 2度目の人生 第1節
ついに美羽はタイムリープする。大切な人が死んだのも、自分が撃たれたのも計画殺人だった。それでも、美羽はみんなを救うため、覚悟を決めて、2度目の人生を歩き始める。その人生を楽しいものにし、みんなを救うという目標を掲げて、行動する。これは最悪な未来がおこる「運命」を変える再挑戦のストーリー
ここは…?家だ。寝ていたのか。
「ご飯できたよー」
お母さんの声が聞こえてくる。戻ったんだ。絶対にみんなを救う!しかし…
「ねむい…」
なかなか眠気は冷めないのだ。ひどい時は寝てしまうこともある。
「いただきまーす」
15分ほどでパンを食べ終わり、家を出発して学校に行こうとすると、お母さんがやってきた。
「最近事故とか多いらしいから気を付けてね。」
お母さんが心配そうに言うと、私は明るい笑顔で「いってきます!」と言い家を出た。いつもの道を通って、学校へ向かう。その途中、全身真っ黒の不審者じみた人に会った。この人だ。今は何もアクションを起こさないでおこう。やはり、挨拶すらせずに私を横切っていくだけだった。不審者ではあるが。まあ、今はいいだろう。音楽を聴きながら学校に向かう。音楽を聴くと自然と足取りが軽くなる。少しすると学校についた。イヤホンをしまい、スマホの電源を切る。
「ついた」
私が言うと一人の〔クラスメイト〕が話しかけてきた。
「おーい!美羽~~!!おっはー!」
「おはよう。穂乃果!」
元気よく挨拶をしてきたのは小学校の頃からの友達だ。同じ中学に進学して、3年間クラスは離れているが、仲が良いのだ。会うと思っていた。ここで、一緒に帰ると悲劇になってしまう。
「今日、一緒に帰ろう!」
「ごめん。今日は無理だ。」
「なんで〜?いいじゃん!久しぶりだし!」
「ちょっと先生に呼ばれてて…」
「あっ!そうなんだ。ごめんね~」
「ううん。バイバイ」
この判断により、1つ目の悲劇を防げた。
給食を食べ終わり、昼休みになると私は席に座ってゆったりしていた。そうすると同じクラスの鈴ちゃんに話しかけられた。
「ねえ。美羽ちゃんだよね?」
「うん。そうだよ。鈴ちゃんだよね。」
「そうだよ。覚えててくれてるんだ。」
「まぁ、この会話2回目だし…」
「えっ?どういうこと?」
「ごめんなんでもない。」
危ない。無駄に未来を変えちゃだめだ。
「実はね、私占い師なの。」
「えっ…?」
私は驚く演技をする。前回は相当驚いたよなぁ…
「あのね、私のお母さんが占い師でその訓練を受けてたの。それでできるようになって、毎日クラスメイトを順番に占ってるんだけど今日は美羽ちゃんを占ったんだ。」
「だよn…そうなんだ…」
やはり、わざとらしくなってしまう。
「それで、美羽ちゃんを占ったら………」
「だよね…」
つづく