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朝5時。幻覚寺の尼僧見習い、及び金隠氏と、妻であり門跡の亜漕が起床する時間で有る。
「お早うございま〜す。」「お早う。それでは皆さん今日も一日頑張って、御仏に仕えましょう。」そうは言ったものの、亜漕はまた仮眠して8時に起きる。丁度良く掃除が仕上がっており、朝食の時間だ。
しかしその前に全員で読経をあげる。
「チョット昨日は随分遅く迄起きてたじゃない?」山富士女史がフルタに言った。「あたし水商売やってたから、早く寝付け無くて困ってるんですよ。」「あらそう。寝られない時って何してるの?」「ああ、スマホの麻雀ッス…」「そう。」山富士は賭事の話題だけで胸糞が悪くなった。別れた亭主は、負け麻雀が得意で有り、それで彼女は別れた。「もっとまともな事やったら?読書なら眠くなるかもよ。」「読書はポイント貯まらないんで、やらないッス…」山富士はますます腹がたち、食事の仕度にかかった。
鈍感なフルタは、「なんか山富士さん機嫌悪いッスね?」「あの人は賭事じゃ無くても、その話題が嫌いなのよ。」田貫坂女史が答えた。「でも通販で化粧品とか色々買ってますよ。尼になるのに余計ってもんですよ。色気づいたってしょうが無い…」