テラーノベル
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「久徳…公浩」
勇一の動きが止まる。小山が恐怖に震えながら口にした名前――それこそが、国家の治安維持の頂点に座る最高権力者、内閣官房副長官の『久徳公浩』だった。警察トップの副総監すらも、久徳という怪物の手のひらで転がされている駒に過ぎなかったのだ。佳奈子が口にしていた「警察の裏組織の金」の本当の行き先。それこそが、久徳の政治資金だった。
「いやーもしかしたら久徳のところまで行けると思ったんだけどなー惜しい!」
能天気に跡部が笑う
「最高の同窓会から……国家との戦争か。落差がすごい」
輝道がフードの奥で冷徹に微笑んだ。それに呼応するように勇一も決意する。
「相手が誰だろうと関係ない。萌子を、跡部さんを、俺たちの人生を狂わせた奴を、絶対に逃がさない」
勇一の決意表明が、夜の警視庁に響いた。
一週間後。久徳は小山の逮捕を知るや否や、国家権力を発動して勇一と輝道を「国家反逆のテロリスト」に仕立て上げ、抹殺するための隠密部隊を差し向けてきた。包囲されたのは、かつて3人が通った母校の旧校舎。激しい豪雨の中、久徳の私設暗殺部隊が文芸部の部室へと突入する。しかし、そこにいたのは勇一でも輝道でもなかった。ベッドに横たわっていたのは、完全に回復し、不敵な笑みを浮かべた朝原卓と跡部篤だった。
「よぉ、遅かったな。待ちくたびれたぜ」
「よぉ俺はこっち側の人間だぜ!」
卓と篤の背後の闇から、勇一と輝道が音もなく姿を現す。
「な、に……罠か!?」
隊長が銃を構えようとした瞬間、輝道が懐から『サクラ』を抜き放ち、ミリ単位の神業で隊長の手から銃を弾き飛ばした。
「なぁ。あんたらのボス、久徳に伝えてくれよ」
輝道は銃口を回しながら、冷たく言い放つ。
「『お前が動かしているその部隊、ただの偽物だよ。バーカ!』ってな」
次の瞬間、旧校舎の窓を破り、勇一が呼び集めた本庁の正義ある捜査員たちが一斉に突入してきた。久徳の暗殺部隊は、戦う間もなく全員が取り押さえられた。
「さあ、兄さん、卓。最後の仕上げだ。日本のトップに座るあの悪党を引きずり下ろすぞ」
コメント
1件
わあっ、第15話めっちゃ熱かったー!!🔥🔥 久徳って名前が出た瞬間、一気にスケールがデカくなったね…!「国家との戦争」って台詞、カッコよすぎでしょ…😭✨ そしてラストの旧校舎での逆転劇、卓と篤が復活してるの最高すぎる!!「バーカ!」って輝道の煽り、完全に心臓掴まれたわ…。次回が待ちきれないよ!!