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康二先輩は入院はしなかったもの、精神的なこともあって大事をとって三日間会社を休んでいた。
「おはよーさん!」
「あ、おはようございます!!」
「もう大丈夫なんですか?」
「おん。一杯休んだし大丈夫や。」
「よかった。心配してましたよぉ。」
先輩は同僚達に囲まれて回復をアピールしていた。その時、ふと目が合った。
「ちょっとごめん。ら…村上。」
同僚達に謝って、先輩は俺の方に来た。
「え、あ…はいっ!」
「あんな…、今回は助けてもらってありがと。本当に感謝してる。」
「いえ、無事でよかったです。」
「それで…その、これお礼なんやけど。」
「なんですか?」
目の前に出されたのは茶色の紙袋。
「クッキーとパン焼いたんや。こんなんで申し訳ないけど…。」
「そんな気にしなくていいのに。」
「あかんよ。ちゃんと礼はせなあかん!」
「ふふ。ありがとうございます☺️」
「あと、なんかして欲しい事あったら言うてや。出来る範囲で恩返ししたいねん!」
「んー、そうですね。先輩の手作り弁当が食べたいです😊」
「手作り弁当?」
「はい!お願いできますか?😊」
「へ、ああ…ええよ。作ってきたるわ。」
「やったぁ!後は“ラウール”って呼んで下さいね?😉」
「ほぇ?😳」
「さっき“村上”って呼ばれて悲しかったです🥺」
「え、そうなん!?俺、自分が康二って呼ばれてるから、つい下の名前で呼んでもうたって反省してたんやけど…。」
「俺は平気なんで。」
「分かった。ラウール😊」
「ありがとうございます🥰」
やった!少しは距離縮まったよね。先輩の手作り弁当楽しみ〜。
「そうだ。今日から一緒に帰りません?」
「え?ラウールと一緒に?」
先輩は首を傾げて聞き返す。可愛いなぁ。
「いいじゃん!そうしなよ。」
「一緒なら安心ですしね。」
同僚達も聞きつけて頷き始める。
「でも…💦」
「俺、先輩のこと守りたいな😌」
「「「「ほらそうしな!!」」」」
「ふぇ…め、迷惑やない?🥺」
「迷惑じゃないです。一緒に帰るのが無理な時もあるかもしれないですけど、先輩だって安心できるじゃないですか。」
「おん。凄く嬉しい。……ちょっと一人で帰るん怖いなって思うとった…グズッ😢」
「ああ。泣かないで下さいよぉ😱」
「グズッ…、ラウール…。」
「ね、一緒に帰りましょ!」
「おん😢」
「じゃあ決まりですね!!」
「お願いします🥺」
こうして、康二先輩と一緒に帰ることになった。