「 御入学おめでとうございます〜〜… 」
今、校長先生の話を聞いてるの。まぁ…私もそこまで真面目じゃないから、ほとんど聞いてない。聞いてたとしても忘れてる←
. . .
「 それでは各自自分のクラスへ行ってください 」
その言葉を合図かのように大勢の人がいっせいに行動する。うぅ、人酔いしそう….。
あ待って本当に人酔いした。倒れそッ…
『 フラッ… 』
「 っと、大丈夫ですか? 」
倒れそうなとこ、助けてくれたのはさっきの人。何度見てもかっこいいなぁ…。
『 大丈夫です…たぶん 』
「 念の為保健室行きましょう、保健室はあっちです 」
『 へ!?大丈夫ですよ!? 』
「 ダメですー、ちゃんと休まないと!! 」
『 ゔ…はい。 』
私たちは人の流れと逆の方向に行く。ふふっ…なんだか行けないことをしているような…笑
「 …んー、… 」
『 どうしました? 』
「 …あ!あなた朝の人ですよね!? 」
『 あ、は、はいっ!!そうです 』
「 誰かに似てるなー、と思いまして 」
「 保健室、つきましたよ。早く治してくださいね 」
『 はい、心配ありがとうございますニコ 』
あぁ、2人だけの秘密の時間はもう終わってしまったんだな…。少し寂しい、と思う自分がいる。
…あれ?なんで私…こんなこと、思ってるの?