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「仕方がないのよね〜」と言うと、
「うん仕方ないね〜なんなら改名でもする?」と言う匠。
「大変そうだし、正当な理由がなけりゃ認められないんじゃない? やっぱ面倒だから良い。綾瀬綾になるよ!」と言うと、
「ありがとう〜」と、チュッとされるので、許してしまう。
「じゃあ、どこで顔合わせする?」と聞くと、検索しながら、
「ホテルで食事出来る個室にしようか?」と言う。
「そうだね」
そして、ホテルの和食レストランで、個室が空いているようなので、
「ココにしようか?」と匠。
匠のご実家があるのは、神奈川県。
匠が幼稚園を卒園したタイミングで、埼玉県から神奈川県へと引っ越しされたのだ。
なので、横浜みなとみらいのホテルにあるレストランを予約してもらった。
「素敵な所だね〜」と、匠のスマホ画面を見る。
「うん、明日行って、ついでに結婚式の予約もしちゃう?」と言う匠。
「良いかも〜」と、式場の写真も載っていたので見ていると、
「あっ! コレさっきの雑誌に載ってた所だ!」
と、また、雑誌を広げる。
「素敵〜」
「ホントだな。同じだ! 綺麗な所だな」
「うん」
教会も披露宴会場もとても綺麗だ。
「素敵〜」と私が言うと、
「綾、ココで式、挙げたい?」と聞く匠。
そこには、とても高額な予算が書かれていた。
「あ〜でも、挙式披露宴するの?」と聞くと、
「え、しようよ!」と言う匠。
「こんなに贅沢なんだもの……明日皆んなで相談しよう!」と言うと、
「うん、分かった」と言った。
もちろん、ウェディングドレスは着たい!
若い今、着ておきたいから。
でも、もし行けるなら新婚旅行にも行きたいと思っている。
なので、私は贅沢しないで、フォトウェディングだけでも良いかなと思っている。
ただ、披露宴は、両家のためにするものだと聞いたことがあるから、我が家みたいな旧家は、した方が良いと言われるかもしれない。
匠のご両親は、どうだろうか……
2人だけで決められるなら、その方が良いが、そうも行かなそうだ。
「綾? どうした?」
「結婚するって大変だな」と言うと、
「どうして?」と言う匠。
思っていることを話した。
「そっか、そうだよな。明日両家で相談しよう! 俺は、挙式披露宴もしたいし、もちろん新婚旅行にも行きたいと思ってるよ」と匠は言う。
「匠、新婚旅行って、仕事休めるの?」と聞くと、
「そうだなあ〜土日を使って、2日は、有休を取って4日間なら休めるかな。それか、大型連休の年末年始かゴールデンウィークぐらいかな」と言う。
「だよね〜」
「綾は、新婚旅行どこに行きたいの?」
「沖縄の離島」
「海だな!」
「うん、絶対海が良い! 匠は?」
「俺も海が良い」
「沖縄本島は、修学旅行でも行ったし、友達とも行ったことがあるの。だから離島に行きたいんだよね」
「おお、そっか、ならそうする?」と、
「ホントに?」
「うん、良いよ」と微笑んでくれる。
「やった〜!」
匠は、何でも先に『綾は?』と聞いてくれる。
本当に優しい。それに海が好きな所も同じで良かった。
「なんなら毎年行きたいくらい!」と言うと、
「行こうよ! 毎年」と言う。
「え? ホントに?」
「うん、良いよ! 休みさえ取れれば」と言ってくれる。
「ありがとう」
そして、私は嬉しくて匠を抱きしめる。
すると、匠は優しくキスをする。
そして、どんどん、ハードなキスへと変わる。
そう言えば……
私たちはまだ、ボクサーパンツにフーディを羽織る匠と、セクシーランジェリーにモコモコを羽織っただけの私だった。
なので、簡単に脱がされてしまうモコモコ。
──セクシーランジェリーは、最強だな
すぐに始まってしまう。
「んあっ……」
「もう子ども作ちゃう?」と匠が言うので、
「まだ、ダメよ」と言うと、少し残念そうにしている。
まあ、恐らく出来るとしたら来週だと思うが……
私の場合は、生理周期が28日なので、生理開始から14日後ぐらいに排卵が始まるようだ。
と、いうことは、来週の土曜日辺りが排卵日だ。
こうして、山脇さんも計算した計画的犯行だったのだろうと思ってしまった。
どうしても、まだあの人たちのことがチラついてしまう。
それだけ大きなダメージをくらったのだろう。
消えることのない記憶として……
そんなことよりも、私は、目の前に居る匠を喜ばせてあげたい! と思っていた。
なので、今すぐ赤ちゃんを作る代わりに、私は初めて、匠を癒やしてあげた。
「えっ?」と驚きながらも、嬉しそうな匠。
「綾〜あ〜っ……」と言いながら感じてくれている。
──良かった
「綾〜も、もうヤバイ! ありがとう」と言って私を離して、また、私を気持ち良くさせてくれる。
そして、また抱かれた。
「綾〜最高に気持ち良かったよ」と喜んでいる。
「良かった」と照れる。
なお一層、また、匠がべったりになってしまったような気がする。
ぎゅっとして離さない。
「そろそろ休まないとね」と言うと、
「うん」と言いながらも、ずっと私を離さない。
「このままじゃ、寝れないでしょう?」と言うと、
「今日は、俺もう寝れない! 寝かせない!」と言っている。
「違う違う! 明日、ご実家へ行くんだから眠るよ!」と言うと、
「え〜もう眠っちゃうの〜」と言う匠。
──嘘でしょう?
「匠、元気だね」と言うと、
「うん、もう綾のエロさにやられてしまった」と、
ニコニコしている。
「そ、そうなんだ……おやすみ」と言うと、
又ぎゅっと抱きしめて、キスをする。
「ふふふふ」と笑うと、
「好き好き好き」と言っている。
「それは、どうも〜」と言うと、
「え〜〜綾、そっけない! 俺をこんなカラダにしておいて」と言うので、
「ハハハハッ、どんなカラダよ! もうやめてよ!」と笑ってしまった。
「綾なしでは、生きていけないの〜」と言う。
「ふふふふっ、だから結婚するでしょう!」と言うと、
「もっと優しくしてよね〜」と言うので、
「怖い怖い! ん? なんか演歌の歌詞?」と聞くと、
「いや、今の俺の素直な気持ち!」と言う。
「お・や・す・み・たっくん」と言うと、
「あ〜〜たっくんは、萎えるわ〜」と言っている。
「そうなの? たっくん!」
「分かったよ、おやすみ」と、あっさり言うので、今度は、私が寂しくなってきた。
「ヤダ〜たっくん、私を置いて先に寝ちゃや〜よ」と、匠の乳首をグリグリする。
「ハハハハッ、やめてよ〜!」と言う。
「ふふふふ、《《たく子》》出没!」
「ハハハハッ」
こんなくだらないことをして、楽しめるのも匠だからだ。
時々キスをしながら、仲良く手を繋いで眠った。
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