テラーノベル
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今話の最後には、ノアのAI画像がありますので、お見逃し無く!
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第47話
私は、もう投げやりでは無かったけど、作った言葉では届かないから、自分が本当に掴みたくて、離さない相手の本心を届けさせたい。それが私だと思ったから、作った言葉は言わない。
「それに、私は『能力者』だと昔、言ったわよね」
「うんっ……」
「それを使ったら死ぬかもしれないし、逆に心を無くして殺しにかかるかもしれない。そうとも言ったわよね」
「うんっ……」
「私は、それを使うのはノアも入ってるわ。勿論、他の人も大切だから、ノアだけとは言わないけれど……ノアの事を傷つけた相手は許さない。痛みつけてやるんだから」
いつの間にか緩んでいた腕をほどいて微笑んだ。
私は、絶対に皆より先に逝ってやる。死に様は、ちゃんと守って死ぬ。それがいい。
「貴方は、まだその心の傷は治っていないからまた同じ悩みに襲われる事があると思う。でもね、もう独りじゃない」
私が抱きついて「ほらね」と囁いた。
ノアは、その抱きついたのに驚いて「わぁ!」といつも通り顔を真っ赤にして、手で顔を覆った。
「さっきは、自分から抱きついてきたくせに……むぅ……」
でも、よかった。一旦、戻ったみたい。
それから、やっぱり何か引っかかって考えたけど、何も見つからず……あ、ノアは疲れたのか、気づいたら寝てた。事情聴取は起きてからだね。
毒だけじゃない気がするけど……やっぱり分からない。なんなの。このモヤっとするのはっ……くそっ……
❂
俺が夜に様子を見ると、ちゃんと起きてた。
部屋は薄暗く、余計な物は無い。でも、ノアの心の中には、不安や、恐怖とか、色々な感情が渦巻いている。
この部屋の灯りは月だけが頼りだ。ノアはきっと誰かが……いや、獣人だから暗くてもきっと見える。
「ノア。大丈夫か?」
「ニルスさん……はい。すみません。急に倒れたりして……」
目が死んだ魚のように、光が灯っていない。夢見が良くなかったのだろうか……?
俺は、ベッドの側にしゃがんでノアと目線を合わせた。魔力が怖いと叫んでいる。
「良かった。苦しい所はあるか?」
俺がそう聞くと首をフルフルと横に振った。
……心は苦しそうだけどな。でも、リナがなんとか言ってやった方が効果は出る。
「でも、苦しくないけど……力が入らないんです。下半身が特に」
え? 力が入らない?
「ノア。毒を盛られたで合ってるか?」
「はい」
「魔法をかけられたり……その他に心当たりになる事は?」
少し間が空いてから「倒し終わった後に油断して無理矢理、飲ませられたので……あの時はきっと、そんな余力は無かったと思いますよ」と考えながら口を開いた。
「そいつは、捕まえたのか?」
「いえ……すみません。毒も、傷口も開いていたので……難しかったです」
「そうか……よく頑張ったな。気づけなかった俺がここまで悪化させてしまった。後のことは、俺に任せろ」
ノアはそこまで言うと、手をギュッと震える程に握った。
ん? 何か悪い事言ったか……?
「沢山いたんですけど……次元が違うのが一人いて……リナと一緒に戦った人たちとは比べ物になりません」
次元が違う……?
一応、ノアは俺より強いぞ。というか、差がつけられすぎて焦ってるのに……
ラルフもノアに抜かされていた。
「そう言えば、リナはどこにいるんですか?」
「あ、リナか。ケスラー家の屋敷に呼び出しをくらってな……何か胸騒ぎがするんだ」
ケスラー家に、グレーテ様関連の何かで呼ばれていた。俺には話してくれなかったけど、あまり良くないことに見えた。
「ケスラー家に……行っては駄目ですっ……」
そこまで言うと、ノアはぐったり倒れた。
「ノア? 大丈夫か?」
そう言って体を揺すったけど「うぅっ……」と声を漏らすだけ。一所懸命に息をしようとしてるような素振りもみえる。
「口の中みるぞ」
そう言って俺は口を開けた。
予想通り、喉の奥が腫れて息ができなくなっている。
#魔道具職人
こはる
834
こはる
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#切ない
こはる
16
15
でもこのままでは、窒息死一直線……マズイっ!
「ノアっ! しっかりしろ! 治してやるから、死ぬなっ! もう少しの辛抱だから、な」
俺は、解毒魔法をかけた。でも、あまり効果が無い。というか、毒だけじゃない。魔法だ。
リナが前言っていた、『解呪』ができれば直ぐだったのだろう。
光魔法で魔法を解こうとしたけど、無理だ。テストが終わってから、コツとかを話してもらう、って……
普通の光魔法でこの魔法を解こうとしたけど、魔力が原因の魔法の中に入っていかない。
このままでは、ノアが……
そう思った所で、ノアが息をしていなかった。
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ノアのAI画像
コメント
1件
こはるさん、第48話読みました!今回はリナの「もう独りじゃない」って言葉がすごく沁みました。自分から抱きついてきたくせに照れるノアとの温度差も可愛かったです。 でも後半、ニルス視点でのノアの容態急変と窒息の描写が一気に緊迫して、心臓がギュッと掴まれる感じでした。ケスラー家への警告も気になります…次が待ち遠しいです!